料理雑誌・雑記。

久々に本屋に行くとクックパッドが出している雑誌にムーミン柄の皿が付録について、

これはむしろムーミンの皿に雑誌がついているってことだなと手を伸ばし

ついでに数年ぶりに「きょうの料理」と「おかずのクッキング」を買った。

かつては12~1月号をおせちとクリスマスメニュー狙いでこの二つの雑誌を

必ず買うようにしていたもののメニューに新鮮味がなくなったのでやめていた。

久しぶりに「きょうの料理」と「おかずのクッキング」をめくると、

「おかずのクッキング」はずいぶん薄くなった上により料理手順をシンプル化して

こうなると「家庭料理とは何か」まで考えさせられる。

「ひと手間」がもう「買って袋から出す」レベルにまでなるんじゃないか、などと、

「おかずのクッキング」主催の土井善晴氏を私はこよなく尊敬していて

彼がこの共働き主流のご時世に「家庭料理」を存続させようと

意識改革を常に試みているのには頭が下がる。

しかし「おいしいパンを買って家族で作るクリスマスのお菓子」は違うんじゃないか、

ならばもう「ケーキ」は外で買って来い、でいいんじゃないか、

無理してカスタードや生クリームを作らんでもなあ、などと罰当たりにも思ったり。

迷走中ですかね。

それより驚かされたのが「きょうの料理」で、

見事なまでに料理研究家のメンツが10年以上前から変わっていない。

「藤井恵・大原千鶴・栗原はるみ・脇雅代・渡辺あきこ」と、私世代にはおなじみだ。

若い世代が表紙に来ないとは、つまりはこの世代はネットで活躍中なんだろう。

わざわざNHK料理本に参加する必要性がないのか、なんとも複雑な気分だ。

そして「何でククパが紙媒体?」と思ったネットメイン会社が扶桑社と組んだ雑誌は

初手から「めっちゃハードル高っ!」って、

「ウールロールパン」という、形状の面白いパンがあったのでどんな作り方か、

とレシピを読むと、最初に「パンの材料をすべてホームベーカリーに」とある。

「ホームベーカリー」なかったら作られへんやん!とつい叫んだおばはん。

ざっと見た限り、「ククパ」の雑誌レシピは新しい「調理器具」を多用している。

若者世代に人気で、あの大谷翔平君も朝ごはんに使っているという

「ブルーノ」のホットプレートが出てきたりして、

これがイマドキの「家庭料理」のあり方かもしれん。

「調理器具が皿も兼ねている」ような、なんだったら取り皿も紙でも良いかも。

テフロン加工の調理器具はざっと拭いて水を入れて沸かすだけで汚れもすぐ落ちる。

「時短簡単ごちそうレシピ!」とうちの娘がこの「ブルーノ」欲しがってるはずだわ、

既存のメーカーよりお洒落でしかも軽いらしい。

我が家にあるホットプレートは重いので出すのが大変。

なんにしても、おばはん(ばあちゃん?)世代には調理家電のハードルがあって

むしろ「ククパ」が一番難易度が高かったのでした。

時代やね。おわり。