昭和の価値観。

先日、クドカンドラマでジュリーの大ヒット曲の歌詞が

「今なら絶対ダメ!」になるのを私世代はどう思うのか、

あの当時「ジュリーにだったら張り倒されても!」と思った女子はいたのか、

当時小学生だった私は「叩かれるのは嫌だなあ」と思ったものの

男はそういうものなのか、と刷り込まれる部分はあった。

実際、私世代では父親に叩かれる娘は複数存在して

私の父親はその世代としては珍しい、子供に手を決して上げない人だったので

もっと評価してやってもよかったのかも、と思ったり。

そもそも家にいなかったんですけど。

マイダーリンパパは大正生まれ男子であったが、ダーリンに手を上げない人で

その当時は父親が母親を殴るなんて日常だったのにそれもなかったそうで、

自営業でそれはすごい気が。二人ともあんまり激昂タイプではないのだよな。

低身長云々の増田についたトップブコメとその星の数からこれは明らかに

対立構造を狙った「やらせ」であると察して、考えてみれば対立をあおるのも

昭和の価値観で、これが令和になっても未だ生きているのはオリンピック招致話に

80過ぎた爺さんが出張ってきている、いまだ「マーケティング!」と称して

「生娘しゃぶ漬け」なんて言葉が出る昭和ゾンビがこの手の業界で幅を利かせている

それに追随する人間たちの令和になっても新しい知恵のなさを情けなく思い、

対立やコンプレックスをあおって金を出させる方法がどうにかなくなればよいと

願うものの、まだまだ時間がかかるんでしょう。

昭和の価値観にさらされた私の若かりし頃、背が高いだけで生意気だと言われ

「背が高い女なんて女じゃない」とまで言われたこともあったものの

私はむしろ自分の背の高さで自分を守ることが出来てよかったと思ったり。

私の一族は長身家系で先日身長170センチの親戚の女の子が結婚して

お婿様は160センチそこそこで「あら」と思ったが、幸せそうでよかった。

そして出席したわが一族は会場を無駄に圧迫する身長の高さで

お婿様のご一族は小柄な方ばかりだったので対比の鮮やかさに恐縮したのでした。

親戚の女の子は誓いのキスをするときちょっぴりかがんでいるのが可愛かった。

昭和の価値観が必ずしも悪いとは思わないが、大体が「なくなってよいもの」で

特に対立を無駄にあおったり、どちらかを責めるようなそそのかし方はどうかと思う。

今は令和。そろそろ昭和ゾンビ価値観にはご遠慮願いたい。おわり。