007シリーズ雑記。

コロナで配信漬けにされたおばはんは、往年の名作シリーズ、

英国の「寅さん」とでもいうべき「007」の全作制覇を狙っているものの

映像が古いとやはり「、、、」ではあるものの、大した作品と感心している。

全力でエンタメやってます!感あふれるシリーズで、最近アマプラでは

このシリーズをネタに作った番組まで開催されて、人気があるのだな、

ダニエル・クレイグ以降の誰が007になれるのか、

私はトム・ホランドか、ちょっと年齢が高いがトム・ハーディが推し。

しかし、もう「女王陛下の007」ではなく「国王陛下」になるので、

ちょっと気持ち下がるよな、にしてもよくできたシリーズよ。

今、年をとってみるとショーン・コネリーの魅力は絶大なものがあると、

1作限りのジョージ・レーゼンビーも魅力的だし、長年シリーズを引き継いだ

ロジャー・ムーアも最初のころは思ったよりずっと若くて素敵。

このロジャー・ムーアが明らかに「007=英国紳士」の像を確立している。

ショーン・コネリーはワイルド系で軍人臭がするのだよな。

ロジャー・ムーアは立ち居振る舞いがエレガントで英語の発音も上級、

彼がこんなに魅力的だとは思わなかった。考えてみれば今の私より年下。

それからワイルド系に回帰してティモシー・ダルトン

シリーズ史上最も美形のピアース・ブロスナン

全く新しいスタイルのダニエル・クレイグ、と

英国が威信をかけて培ったシリーズは基本、馬鹿映画であっても

こまやかな心遣いを持って常に名作に仕上がっている。どこか笑えるところもあるが。

いかにも英国映画的だと思わされるのが凝ったせりふ回しで、

私がわかるところでいえば「スカイフォール」の中でクレイグ007が

スカイフォールといえば?」とたずねられて「end」と答える、

「空が落ちる」とは黙示録かダンテの神曲だったか、

なんにしろ「すべての終わり」を表す言葉で日本語訳「これで終わりだ」では

掛け合いの絶妙さがわかりにくい。

ボンドが自身の出自に触れられて激怒しただけではない言葉遊びの技巧が

翻訳ではなかなか示せないのでやはり英語で聞くべきか、と思った。

配信が良いのは何度でも繰り返し見られるところ、

アテクシのような暇を持て余すおばはんにはちょうど良い暇つぶしである。

ピアース・ブロスナンは見かけはよいけど案外英語は上流ではない、などと

この人、アメリカに早めに行ったりして、恵まれた階層の人ではないんだよな、

ロジャー・ムーアに比べるとその英語発音とはだいぶん差がある。

ロジャー・ムーア全盛時代、若者だったアテクシは「なんでこんなおじいさん?」と

思っていたが、意外に素敵な人だと認識しなおす配信のおかげさまであった。

おわり。