「年収1千万なんてあたりまえ」だの「丸の内~」「外資系~」だの
やたらと景気の良い連中はどこに行きましたかね?と不思議になる。
「外銀番長」だのと、よくまあこうもこっぱずかしいタイトルがつけられたもんだ、
みたいな連中が巣くっていると思っていた「ノート」にて
「エンジニアは海外に出るべき!僕は医療系スタートアップで1600万だよ?」と
その1600万円は月収ですか?とつい読んでみたくなったがやめた。
なんにせよ、「中途半端やのぉ~」と言いたくなる微妙なレベルの話だよな。
この書き手は大手企業の理系職に就いていたことがあったのか、
彼らが海外に出るときの日本企業から与えられる手厚い報酬は
年収1600万程度では済まないんだけれど、それを知らないのか、
どんなレベルの「エンジニア」が欲しいのか、よくわからん。
つい先日、工学部院卒・理系総合職の娘の月収が額面40万円を超えていると知って
就職して3年目でなあ、と、もちろん、むしりにむしられて手取りではないが
それでも頻繁にある出張手当などで20代後半の女子にしてはそこそこ。
まだ後期研修中の医学部卒の同級生より給料は高い。
大企業のぬくぬくした保護の下、そこそこに仕事ができて人間関係も悪くなければ
1600万程度で日本を出る理由にはならないんだが、
「ノート」というところは微妙にえぐってくるなあ、頓珍漢なことを書いて。
私の娘と同じく工学部卒の兄弟たちも壮年期、5年以上欧州に駐在したり、
その後頻繁に海外出張をしていたものの、現在は「しゅきしゅき、日本大しゅき」
「もう、どこにも行きたくない」と英語に難がなくとも主張する。
一人は外資系に勤めた経験があっても、「日本企業・大しゅき」。
理系総合職の娘の同期には欧州主要都市で生まれ現地で中学卒業までして
3か国語が流暢であるにもかかわらず、
「海外勤務は絶対いやだ、地方でもいい、日本にいたい」というのもいる。
「お前は海外要員だろうが」とみんなが思っているが、
本人は「外国生活15年はきつかった」そう。
「日本の地方でまったりライフ」が好きで日本にしがみついている。
「理系人材は海外をめざずべき!」なんて、かっこいいことを言ってくれるが
がちがちのできる理系は自分へのメリットが何かを理解して国内にいるんだから
向き不向きも鑑みて発言したほうが良いのでは?と思ったおばはんであった。
あいかわらず、はてなの話題も「のーと」もかんばしい。おわり。