最近の記事から。

施川ユウキの「鬱ごはん」最新刊を読んでいると

最近よく見かける無人餃子販売所が出て

「万引きよりも金払って人を雇うほうが嫌」の記述があって笑ったけれど、

万引きされて損をする分も含めての値段設定に私には思えて利用したことがない。

万引きされることがなければその分丸儲けにもなる。

先日、朝日新聞記事にウー〇ーイーツかどこかの個人宅配(?)の仕組みが出て

割の良い仕事にありつくには一定以上のポイントを稼がねばならず、

それは客からの評判だけではなく、

わりの悪い低賃金仕事をいくつかこなすことでしかもらえないポイント制だと、

サービス残業」的なものをこなさないと良い仕事を回してもらえない、

取材された人はその理不尽もあって個人宅配のバイトはやめたとあったが、

なるほど、こうして低賃金・重労働の仕事は温存される、

運営側は一ミリも損をしない構造になっていることに驚かされた。

誰も引き受けたがらない仕事でもポイント稼ぎであればだれかがしぶしぶ引き受ける、

しかしそれでわりの良い仕事が回ってくるかといえば、

回る可能性が「ある」だけの話で、確実に回ってくるわけではない。

なんとまあ、すごい搾取構造、誰が考えつくのやら。

餃子の無人販売所にせよ、個人営業主への搾取構造にせよ、

「雇う」側の傲慢がまるで見えないかのようになっているのには驚かされる。

まあ、私は宅配も無人販売所も使ったことないんだけどな。

記事といえば、新潮の新聞広告に「ここでなら若い女が安く買える!」と

目くばせするような見出しに驚かされて、同じ講談社系列のネット雑誌の

買う側の男の記事がはてなで妙に持ち上げられていたので読んでみたものの、

どこの誰がこんな「寂しい男が買っている、男は悪くない、結局女が悪い」を

女性ライターに書かせているのか、昔からよくある系の「男の純情」記事で

いやはや、新潮クォリティー、ここまでくればすがすがしいわ、と呆れてしまった。

なんで婚活で女にいやな思いをさせられたから女を買う話になるか、

そんな梅毒患者みたいな男しかアプリにいないんだったら、

婚活アプリなんか梅毒媒介アプリではないか、

私は婚活アプリに登録する男側は梅毒検査結果も必須にしておけ、と思ってしまった。

かの記事の書き手が女性であろうが誰であろうがどうでもよいんだが、

むしろ男性に書かせた方がもっと突っ込んで取材できたかもしれないのに、

初めから結論ありきだったのが女性に書かせた点でバレバレな気が。

「女が悪いから純真無垢な男のぼくちゃんが女を買う!」みたいな記事が

いまだに有効である現実に、働く女性の結婚率が下がる理由を見た気がする。

なんといってよいのやら。

ところで文春の記事もなんで関係のない女優の名前を出すのか、

文春を訴えてよいレベルの名前の使われ方に反吐が出た。

今回、珍しく朝日新聞の取材記事がまともであったことをここに。おわり。