ネット雑記。

NHKで闇バイトをとりあげたようでネットでも話題になっているのを見かけて

闇バイトの末に交通事故の犠牲者となった息子さんを持つ父親が

「もっと小さな失敗をさせておくべきだった」と

慟哭の言葉を残しているのに涙したものの、

ちきりん氏の「育ちが良すぎて闇の世界への危機感が低すぎた」との視点が

一番私にはしっくりきた。

いわゆる「パパ活」に安易に手を出しがちなのは

意外にも地方の中高一貫私立育ちの女の子が、私が聞く限りでは多い。

公立育ちで地方から都会のある程度以上の大学に進学する女の子で

その手のバイトをしている子を聞かないのは、

中学時代ですでにその手のことに手を出す層がどういう人間たちかを

いやというほど知っている。

それとかかわらないために進学校に進み、地方からでも目指す価値のある大学に

進学するので大都会に出てまでそんな連中と付き合いたいとはかけらほども思わない。

ちきりん氏は「公立校で育つとはそういう社会の構造をよく知ることでもある」と

上の娘が進学のために上京して驚いたのが都心名門中高一貫育ちの同級生たちが

驚くほど夜の世界に警戒心がない、「キャッチ」などの相手をまじめにする、

そもそも安易にネット上に自身の情報を公開する、

「世界はいつも僕たちに微笑んでいる!」と考えている人間が多いことで

上の娘が学生時代に、

「私に「なんでフェイスブックしないの?」って聞いてきたやつがいたけど、

私が実名でフェイスブックをしてつながる人間がよい人ばかりではないのが

わかってない、私の小中学校の同級生なんかには彼らが一生かかわることのない

世界にいる人間がいるってのがわからない、私がしないのはこの手の坊ちゃんを

社会の闇から守ってあげるためというのに、云々」とぼやいていたことがあった。

「妙なのと簡単につながってどんな目に合うか全然想像もできないのに驚く」と

都内の名門一貫校で育つとは勉強の面では恵まれるけれど、

この手の社会性を身に着けるのは少々難しいのかもしれない、

同じことが地方の中高一貫校でもいえるかもしれない、と考えたのでした。

おかしな話だが、地方出身で「底辺育ち!」を標榜するのも、

妙にいきり散らかした地方の私立中高一貫校育ちの人間たちで

上の娘のサークルの友達(都内名門男子校出身者)が

「(娘の名前)さん、〇〇と同郷だよね、〇〇は「自分は地方底辺出身だから」って

やたらというんだけど、本当にそうなの?調べると出身校は私立なんだけど」

とたずねられ、その出身校は地元では有名なお金持ち学校だったので

「今度、〇〇にそれ言われたら「(娘の名前)は〇中出身だよ」って言ってみて」

と言うと、その〇〇は娘を避けるようになった上、

二度と「底辺出身」と都会育ちの同級生に言わなくなったそうで

それを知らされたとき「(娘の名前)さんは「本物」だから」と

感心したように言われ、何とも言えない気分になったと、

「本物の底辺だったら、そのことでいじめられる可能性のほうが高いって

子供時代にいやというほど知っているはずだから安易にそんなことは言わない、

それがわかってないこと自体がもう恵まれて育った証拠だってわからない」

底辺出身だから俺ってかわいそう!が通る意識は底辺にはない」という

当たり前の事実を確認したのでした。

育ちの良い同級生は、もちろん地方公立育ちの純正品である娘を

馬鹿にしているわけではなかったが

「(娘の名前)さんは本物の底辺育ち!」と認識されて

娘がうれしいわけでは当然ないのだった。

地方私立出身者がやたらと「底辺出身」を標榜したがり、

地方であれ都内であれ公立出身者がその手のことを一切言わない、

その差がなんであるか、理解される日は来ないだろう。

娘たちが子供のころ「私立に行かないと子供がだめになる!」とよく言われたもんだが

駄目じゃないはずの私立育ちでも「、、、」の人間が出現する可能性は

ある程度認識したほうが良いと思うのでした。おわり。