現行の問題のある現象のたいていは憲法で保障されている、

だろうに。

「そんなこと、知ってらあ」とのブコメを見て思わず星をつけてしまったが

本当に、ここまでエロアニメ絵を歓楽街ではない駅にぬけぬけと張ってしまえる

「権利!」を保証しておきたいものかね。

じゃあ、もう洒落にならんAV広告も張り付けてしまえ!と考える私は

間違っているのか。

正直な話、憲法で保障されている!なら、かのポスターが保育園、幼稚園の前

あるいは小中高校の校門前に張り出されていても「無問題!」ということで、

かつて、私が現役女子高生時代には、まだポルノ映画ポスターが校門前に

張り出されていたのを思い出す。

通っていた高校はかつての旧制中学でもとは男子学生ばかりの

バンカラ」を標榜していた学校なのでちらりと聞いたところでは

「勉強ばかりしている学生さんのために!」

とエロ映画館がわざわざ設置したのだとか。

でも私が高校時代はもうすでに男女同数になっていたので

今でいえば洒落にならない「セクハラ」、

実際、私の高校時代、撤去運動があって

「かのポスターをどう思うか」のアンケートもあった。

私は学校近くの猥雑な地域に生まれ育っていたし、

正直、あらゆる「運動」に「かかわりたくない」年代でもあったので

「なんとも思わない」にまるをしたように思う。

そうすることが唯一の反抗心でもあったんだろう、

「あんなもの、どーでもいいわ!」ってのが当時の女子高生の精いっぱいの敵意、

昭和の話だし、でもその感覚は今の女子高生にもある気がする。

かつて私の住んでいる地域は小中高校が集まって子供が多かったせいか

毎日、変質者、露出狂が出没し、痴漢どころではない性犯罪も多発して

まだ、露出狂なら「まし」なほう、の意識が女の子たちに浸透し

それを「当たり前」と受け入れさせられていた、

それが今は「問題!」とされているのはありがたいと思っている。

私がつけたブコメ

「エロポスターと変質者の相互関係は?ポルノ雑誌が捨てられてるならまだわかる」

なんてかわいいコメントがついて、どこで育ったのか、

ポルノ雑誌がその辺で捨てられているのなんて「当たり前」すぎて笑えてしまう、

そもそも、学校の近くに「ビニ本」の自販機も設置されていたので

「相関関係はわからない!」のは確かだが、

その猥雑さに何をしてもよいと思い込む土壌を作っていたのは間違いなかろう、

「雰囲気づくり」と言い換えようか。

現在、私が生まれ育ち住んでいる地域にはエロ広告もなく

「何時何分、どこどこで」と判を押したように出没する変質者は消失し、

たまに露出狂が出没したら即、地域の保護者に連絡が回るようになっているのは

若年者が守られるシステムが構築されてまことに結構だと思っている。

地域の猥雑さはそこそこ人がいるのでまだあるが。

話を「エロアニメ絵だって憲法で保障されている!」に戻して、

こんなことにまで「憲法!」を持ち出して大上段で不快感をぶった切る真似をする

お偉い憲法学者様には嫌悪感しか覚えない。

かつてのポルノ映画ポスターだって「憲法で保障されている!」のは

間違いない事実だったろうに、正直な話、昔のポルノポスターが撤去されたのは

私の高校時代にはもう「アダルトビデオ」全盛期で「儲からないから」が理由だった。

若年者への配慮では決してなかった。

私が大絶賛されているかの憲法学者(?)弁護士(??)に感じるのは

かつての大日本帝国憲法のもと、

どんな理不尽でも「この日本帝国の名のもとに!」と小さな声が踏みつぶされた事実、

彼らは「現在の憲法はその反省のもとに現れた!」を絶対正義と持ち出すだろうが

やっていることは「アニメ女子高生のおっぱい、太もも、尻なら見る!」の儲け主義を

保証しているだけのこと。

私はアニメ女子高生を批判しているのではない。

無駄に露出の高いエロを前面に押し出して

表現の自由!なのにフェミババアが騒いでいるー!」と変換して

それを「正義」と言い切る薄汚さ、を批判している。

憲法ってずいぶん薄汚れた雑巾なのね、

それでふいたらなんでも「保障されている!」になる。

現在、私が女子高生でも「かかわりたくない」から「気にならない」というだろう、

うっかり「いやだ」なんて発言しようものなら

かのポスターの熱烈な愛好者たちにどんな「表現の自由」で攻撃されるものか。

実際、議員でもしていなければ何をされるか分かったものじゃない。

まあ、とりあえず、良かったんじゃないかな、憲法で保障されたポスターってことで。

でも私は憲法まで持ち出して持って当然の不快感までせせら笑う人間たちに加担した

弁護士の名前は忘れない。こんなことにまで憲法を持ち出す強権ぶりも忘れない。

忘れないことに意味があるかと問われれば、もちろん、ない。

ただ、深く、彼らをクズだと考えているだけ。それだけのことだ。