今日のはてなの話題を二つ。

「東京の無償化政策で困窮世帯が私立に進学!」と

「スタップ細胞はありまぁす!」の背景に関する話題と、

どちらもツィッター経由ではあるものの、根本的に問題は同じ、

「マスコミが騒ぐ方に正義がある」ってところかな。

「スタップ細胞はありまぁす!」は

現在「リケジョ」と呼ばれたら爆裂に怒る本物の工学修士卒の娘が

学部入学した年の話で、下宿先で片づけをしながらテレビを見たものだ。

娘は「つやつやの髪だねえ」「どこの美容室だろう」としきりにそこに感心し、

彼女が猛烈に支持された理由はどこにあるんだろう、と考えていた私は

今は「海外で勉強しました!」といわゆる「コミュニケーション」能力が

理系の世界でも幅を利かせていた現実があらわになった話と理解している。

このツィッターまとめは「反ワクチン運動」と「反・反ワクチン運動」に関わるもので

どういう受け止め方が一番適当なのか考えるものがある。

昨日、美容院でかの中川淳一郎氏が「反ワクチン」派であると知ったばかりなので

私にとってはタイムリー。

私はワクチン接種4回組なので「反ワクチン」は目に入ったことがなくて

文春の能町氏の記事で初めて知った。中川氏はもともと好きではないしな。

もう一つ、なんとなく「外資金融ママ」「ゆな先生」的話題に見える

「東京で私立校に貧困層が!」は、娘が東京の大学に進学して初めて知った、

実はごく少数の都内の「スーパーエリート!」は

某公立人気小学校、中学校から日比谷などの名門都立高校、東大現役合格が

至上のコースであるとの価値観がいまだ存在する、

要するに地方と同じく「名門公立から現役名門大学こそが「本物」!」が

都内にもあるのがネットで初めて出た話ではないのかな。

「私立でなければ!」と娘たちが義務教育下時代にさんざんマスコミが騒いで

公立が妙にバッシングされた時代にそこで教育を受けさせた母親の私には

感慨深いものがある。

ある程度余裕のある家庭の子弟をあえて私立に通わせないのは

「教育虐待」と匂わせる人間までいた時代なのだよな、迷惑したわ。

「恵まれた人間には責任がある」との価値観がバカにされる時代に

公立の多様性を学ぶ機会を持ったのは必ずしもマイナスではなかった、と

私は常に願ってきて、確かにえせマダム程度の私の家庭の子供ならマスコミ情報に

右往左往して中高一貫私立に行かせるのが適当だったのかもしれないものの、

それなりに高い税金を支払った家庭の子弟がその税金で成り立つ公立学校で

教育を受ける選択をしたのを揶揄する人間たちを信用できなかったので

今も昔も、それでよかったと思っている。実際、十分に教育は受けている。

私立に勉強のできない貧乏人たちが押しかけている!とのたまう自称中間層は

前半部分のやはり「勉強ができない」という、

中学受験してもさほどの私立に進めなかった子供たちについて何が語りたいのか、

私の意見は「ちゃんと勉強しろよ」でしかないなあ。

上の娘が都内を散歩中に瀟洒な学校を見つけて、どこの素敵私立かと検索したら

都立商業高校でさらに検索すると「勉強のできなかった娘をいかせてよかった」との

保護者の意見も見て「なるほど」と思ったそう。

一橋大学っぽい、いい感じだったよ、勉強できなかったらそこもありなのにね」

などと、自分がすでに持っているので高い偏差値にさほどの価値観を持たない娘は

発言していた。実際、聞いたことのない大学を出るよりは就職先も良いらしい。

その選択肢すら思いつかない本物の貧困層が私立に流入するかね?

私はある程度間引いて話を聞いた方が良いと思うけどな。

要するにはてなの話題はいつものように通常モードであるということ。

よかったね、おわり。