教育は温度の高い人間のほうが目立つ。

と、思ったり。

娘たちが大学に入って驚いたのは都会の大学は私立育ちの人間が多いこと。

娘世代では中高一貫が一番多くて小学校から私立は少なめ。

ゆえに孫世代ではもっと進んで幼稚園、小学校から「私立!」の人が増えるかな、と。

その割に保育園は公立志向なのも不可思議なことよ。

しかも「お受験」のために苦労して入った公立保育園を名門(?)幼稚園に入り次第

やめさせるってなあ、と根が底辺なアテクシには理解しがたいことよ。

しかし、おそらく暴走気味なのは一部のご家庭だけで、

娘の夫氏の勤務先の社宅住まいだったご家族が過熱する感じ、

そういえば、アテクシの若かりし頃も国家公務員宿舎や銀行社宅の奥様会で

壮絶なお受験戦争があった話を知り合いから聞いたことがあったわ。

幸か不幸か、私が入っていた宿舎ではそんな暴走気味な人はいなかったので

よかったかも。私が入る直前に「宿舎の主(ぬし)」と呼ばれたお受験信奉者の

怖い奥様が何年も前に息子さんがお受験に失敗(?)して引きこもっていたのが

ばれて引っ越して、私が新婚で入ったころには

「子供にあんまり勉強させすぎてもね、、」と妊娠中に洗礼を受けたのだった。

どこのどんな集団に属するかで教育方針も変わっていくのかも、と思いつつも

先日、出席者がミッション系名門中高一貫校経由東大卒ばかりの結婚式に招かれて

独特の雰囲気があるもんだと感心しつつ、

自分は田舎もののせいか、当然負け惜しみなんだけど、

様々な学校出身、様々な経歴、職業の若者が入り混じった娘の結婚式のほうが

バリエーションが多くていいな、と思ってしまった。

あんまり足並みそろえた雰囲気なのを感じるとそうでないこちらがひいてしまう。

名門一貫私立経由東大卒の人たちの価値観は東京を出るなら欧米派遣一択!で、

地方赴任なんて「ありえない!」

考えてみればキャリアとして地方に出向くのにためらいがないのは

地方出身の東大卒者が多いな、と合点がいったのでした。

「都心か、ニューヨークか、ロンドンか、パリ」ってなあ。

あと「チューリッヒ」「アムステルダム」も「あり」なよう。

中には爺さん、ばあさんの代からその価値観なのも含まれるので、

アテクシはそんなご子弟と子供が幼少期から付き合う気にはなれない、

というより「できない」が正確ですな、はい。

だから、そういうところに猛然と突進する人には尊敬の念を抱くざんす。

そこで親子で苦労してつかむものもあるだろうし、

ただ、それをしないこちらを見下してかかるのはどうなのかと思ったり。

熱量の高い人は目立ちがち、ということで。おわり。