今どきロシアモノを見るというのはどうかと思わないでもないが、
ゲテモノが大好きなのでつい見てしまった「魔界探偵ゴーゴリ」シリーズ。
意外に面白く、ロシアとウクライナの関係性が少し見える気が。
ゴーゴリと言えばロシアの文豪の一人のイメージで
ドストエフスキー、トルストイと並んで名前は知ってるけど読んだことない
カテゴリーに入るんじゃないか、少なくとも私はそうだ。
ドラマはサンクトペテルブルグで売れない小説家兼小役人をしている設定で、
ほぼゴーゴリの原作を踏襲しているとか。
ゴーゴリの造形も残された絵から再現され、凝っている。
僕はロシア出身だぁー!」の愛国心に欠けるろくでなしだった模様。
ドラマはそのウクライナ地方(当時)にゴーゴリ君がひょんなことで
事件解決のために出向くもので、ゴーゴリ君はひ弱な割になぜかモテモテで、
魔者から貴族の美女にまで愛され何かと助けてもらう。
幼女にまでモテモテでこれがゴーゴリが自分で書いたのだったら
相当うぬぼれの強い人間だったよう。
主演のゴーゴリ君俳優はちょっと弱気なところが可愛い感じで
その素晴らしい演技力でなんとなく納得してみてしまう。
貴族の設定で出てくる俳優さんがぶっ飛ぶほどの美形だがあまり出ない。
出てきたと思うとすぐいなくなったりする。売れっ子なんですかね。
相手役になる女優さんが主に二人いてこれもロシア美女で
諸々事件の被害者や関係者になる女性も粒ぞろい。
おっさん俳優は安定のおっさん感で「ザ・ロシア!」って感じ。
さて、このウクライナで発生する血なまぐさい事件で
時々出てくる台詞が「わるいポーランド人が攻めてくる!」で
私が記憶する限りはロシアがポーランドに侵攻していたイメージであったが
ロシアではそういう受け止め方があるんだな、と
スペクタクルな映像が美しいので結構面白くみられる。
ロシアがどんなものを見ているのか、見せているのか
知っておくべきとと考えて見ている。近いのに、知らない国だしな。
大国だけあって、俳優さんの質も映像作成力も高い。エンタメ文化レベルは高い。
もっと見られたら良いのに。プーチン、はよ〇ね、と心から願うのでした。
吹き替え版があるので見やすい。お勧め度は星3つ。
おわり。