ミステリドラマメモ「トラップ 凍える死体」

ネットフリックスにて第2シーズンまで。

第1シーズンを以前ミステリチャンネルで見たことがあって面白かったものの

さっぱり内容が思い出せず。(涙)

今回もう1度復習で見て「そーいや、そーだった」と記憶の劣化を悲しむ。

さすがに3度目というわけにはいかないので、メモ。

アイスランド発のドラマで熊のようなおっさん刑事・アンドリが主人公。

元妻の地元で元妻の実家に娘二人と同居する不思議な設定で

これが過去の事件が絡む事件解決とかかわることになる。

アイスランドは北欧の中でも若干見下されている感のある小国で貧しい。

ヨーロッパへの足掛かりにしたい海外の裕福な国から開発の声がかかるようで、

第1シーズンは中国が港を作る話がある。それにまつわる諸々の利権、と思わせて、

地元有力者たちのどうしようもないしがらみが殺人を起こしたりして、

大体事件は地方のクソ野郎の結果だったりする。

そこに海外からくるマフィアの人身売買、主には少女を誘拐して売春させる、

本当にヨーロッパという国はロリコン野郎が跳梁跋扈、日本と変わらず。

さすがに途上国の少女を拉致して売春させる話は日本では聞かないのでなにより。

これが当たり前にあるようじゃ、もう国は滅亡だ。

とりあえず主人公がちゃんと活躍して犯人は見つかるので良かった、思い出して

第2シーズンへ。

第2シーズンではレイキャビクに栄転となっているおっさん・熊刑事・アンドリが

再びかつての赴任地へ。そこにはかつての同僚がかわらず在任中で、

第1シーズンで死んだ連中以外はほとんど全員出るので続編感、強し。

3年後の放映だが、第1シーズンでかわいかった主人公刑事の娘が

すっかりやさぐれたゴスッ娘になった上に無茶な反抗やりまくりで、

父ちゃん、母ちゃんががつッとやってやらないから!と思うが、

前回の事件でおそらく心に傷を負ったのだろう。

この娘はかつてじいちゃんたちと暮らした土地に家族と離れて生活している。

そこに地元出身の女性政治家をその兄弟が暗殺未遂する事件がレイキャビクで起こって

捜査のためにおっさん・熊主人公がやってくる。

この話も海外資本による地元開発問題と、自然破壊反対派の右翼が絡み合い、

現代の社会が抱える問題から生まれる事件に思わせて実はどろどろとした

家族問題から派生した事件だったりして、

欧米における少女を性的に消費する、自分の娘まで性的対象とする、この異常性は

近年、どのミステリドラマ、小説でも見られるのでこれは本当にどうしたものか。

日本でも少しづつ、義理の娘や実の娘を性的に消費する父親が事件化して、

この傾向は全く狂っているとしか思えないので精神的に解明していただきたいものだ。

実の娘に手をかける異常な男が、自分の娘だけで我慢しているはずないんで

公にされない性犯罪を大量に犯していると私は思う。

話を戻して、おっさん熊刑事・アンドリの部下の二人の地方警察官がとても魅力的。

特にぼーっとして不器用そうだがちゃんと仕事のができるアウスゲイルおじさんが

良い魅力を醸していたというのに、、、、、(自粛)

もう一人、しっかり者の女性警察官ヒンリカもごく普通のおばちゃんで

かつ、ちゃんと仕事ができる仕事を続けられる実直さが感じられて素敵。

おっさん熊刑事アンドリもまた、不器用に見えて実力派の刑事である魅力を

じんわりと滲ませて日本と同じく小・貧国でありながら俳優さんたちは

ハリウッドと劣らず素晴らしい。

アメリカのマッチョが銃を振り回して最後に肉弾戦をするドラマに飽きたら

ぜひ、この寒い国から来たミステリドラマを。

イマドキらしくLGBT問題含め、(ゲイに寛容としつつ現実はいまだ差別が存在する)

海外の出稼ぎ労働者に自国民がしたがらない「汚い」仕事をやらせてたりする現実や、

自国が移民に乗っ取られる恐怖からナチズムに傾倒しつつある状況が描かれ

「北欧!素敵!!すすんでる!!」のあほな説より社会勉強になる。

面白いので星は5つ。おわり。