世界で一番不幸な男。

今、世界で一番憎まれている男と言えば

世界中、誰でも「プーチン!」と答えることだろう。

これほどの憎悪を一身に受けるとはどれほど故国の支持があったところで

天国への階段はほど遠いことだろう。彼は間違いなく地獄に落ちる。

しかし、私は彼は生きていても地獄にいるんだろうと考えている。

世界有数の大国の長年の指導者としてほぼ頂点を極めていたというのに

それでも「何か」が足りなかった。

ほとんどの人間が手に入れられないものを持っていても、満足できない。

このあまりの不幸に私はめまいがする。

その不幸がここまでの混乱を生涯の最後に起こしてしまうとは。

この戦争を続ければ続けるほど、世界は大混乱になり、

ひょっとして大戦にまで発展し、最終的には核戦争を起こすかもしれない。

そのあとの世界で、人類が生き残っていたとして

プーチンはたたえられることがあるのだろうか?

決してない。

おそらくプーチンにまつわるものはすべて忌み嫌われ根絶やしになるだろう。

私たちは、かつてはそれなりに偉大だった人物の老醜を見せつけられている。

私はひょっとして、彼のいままでの功績は若かりし頃からともに生きてきた妻が

後ろで支えてきた、と言うか、彼を指導してきたんじゃないか、とさえ思う。

彼女に見捨てられてから、彼は地金が出た、そんな気もする。

世の中には、本当は妻の支えあってこその人生の成功だというのに、

それを忘れて妻をないがしろにし、挙句、捨てたつもりが実は捨てられて

一人になって何もかもを台無しにしてしまう男と言うものがいる。

プーチンにはその傾向があるような気がする。

いくら若い愛人がいようとも、かつての妻ほどのパートナーは見つけられない。

なんとなく、今彼がやっていることは、年末に、お世話になっている心療内科

火を放っていわゆる「社会的心中」をはかった男のように思われる。

どれほど多くを手にしても、もう彼の人生はそれほど長くない。

年をとった彼はこの世界を道連れにする気ではないのか、

ここまでの危険を冒してまで手に入れる領土だったのか、全く不思議で仕方がない。

彼の国の臣民たちは、おそらくは「どこかでなんかやってる」程度の意識だろうが

さすがに「ユ〇クロ」などで、楽しく買い物ができなくなってしまったら

プーチンを支持し続けるかどうか、人間は楽しいことの方が大切だ。

故国の人間にも忌み嫌われるようになって、人生の最期を迎える。

狂うとは、なんと不幸なことか、としみじみ思う。

しかし、私はプーチンと心中はしたくないので、最前線に行かされているという、

かつてはロシアで勇敢にテロリストとして戦っていたチェチェンの人は武器を捨てて

ウクライナの人とともに、プーチンを倒しに行ってほしい。

プーチンの底知れない不幸に、世界がいつまでも巻き込まれていませんように。

自分の不幸は自分一人で抱えて死ぬのが人生の美学と言うもの。おわり。