ニュースの続き。

今朝のNHKニュースで立てこもり・医師殺人事件の犯人が、

亡くなった母親がかつてお世話になっていた施設にも「顔を出せ」と

呼び出そうとしていた電話記録が公開されて不愉快極まりない。

施設の方は丁寧に個人とのおつきあいはしていないといったのに対し、

「バカ野郎」などと、この男、本当は母親の介護なんかやってなかったんじゃないか、

高齢の母親を盾にすればいくらでも要望がかなうように思いこんでやりたい放題、

母親のご遺体を餌にして人を呼び出すような息子、

母親を荼毘にふすことすらしない人間が介護をしていたとは私には到底思えない。

こういう人間は介護の場で時々見かける。

みんな忙しいのでまともに相手せず要望を通してしまう、それでより増長する悪循環。

別の介護施設に断られてようやく殺された医師が引き取ってくれたというのに

優しい人ほど犠牲になる。(涙)

モンスタークレーマーだった患者家族のところに足を運ぶような

心の優しい医師が亡くなられたのは本当に残念だ。

亡くなられた医師の担当の患者さんとご家族がどれほどご心痛であろうか。

50過ぎている私の親族など、モンスター家族に呼ばれても絶対行かない、

「生きている人間しかみない」と患者にはともかく患者家族にはよりそわない

ある意味達観している「怖い」先生にはモンスターもあまり絡まない。

ゆえにモンスターへの「最終兵器」として呼ばれることは多々あるよう。

若いやさしい先生につかみかかるモンスター家族も年齢がまとわせる否応のない貫禄と

元から持っている「圧」で一喝されると大体引っ込むよう。

こうなるまでには長い道のりも必要、半世紀すぎてやっとか。

そして大きな総合病院で患者が山のように来るからできることかも、

地域密着の個人の医院ではなかなか難しいだろう。

それにしてもなぜ誰かを道連れにしたいか、よくわからない。

殺人したら地獄に落ちるし、殺された側は天国行くんでどうせ一人きり。

おばはんは、親族同様あまり他人に共感するタイプでもないので

最近の「自分が不幸だから他人を襲う!」が理解できない。

幸福も不幸もきわめて個人的な事情で他人がかかわることではないだろう。

若いころのことを思い出してみても、あまり他人を巻き込みたい気はしなかった。

たいていの人間はそうだろう。

こういう自分の気に入らない連中もろとも、のような、

単純に「無敵の人」と称されるが、異常なまでに自己評価が高い、

ゆえに自分の意思が通らなかったことは完全悪で懲罰を加えずにはいられない人間を

簡単な言葉にしてしまわないほうが良い気がする。そもそも「無敵」ではないよな。

ところで私は最近の「医師が宣告するまでは「心肺停止状態」」と報道するのが

気に入らない。どう見ても死んでいるだろう、な状態でもそれを言うのは

むなしさがないか、それを聞くと「死亡」と言われるよりがっくり来る。

「ああ、ダメだったのか、、」と死を何度も迎える気持ちだ。

今回のような優しさが仇になってしまった事件は何重にも無念だ。

亡くなられた医師のご遺族は本当にお気の毒に思う。悲しい。