小田急線での事件映像でテレビに流れたものの中には
「誰か非常ベルおして」「救急隊員の方はいませんか」
「止血したいのでタオル持ってる人、貸してください」など
てきぱきとその場で指示をする女性の声が聞こえて感心させられた。
30代くらいの女性の声に思われてひょっとして医療関係の方ではないか、
この声の方がネットで話題にならないのを私は不思議に思っている。
騒然とした場面で大きな声を出して具体的な指示ができる、
これが「女性」の声であったことは忘れてはいけないんじゃないか。
妙に「加害者だってかわいそう!」とネット作法通りにしたり顔で書くよりは
そこで的確に声を出し、動けた人を称賛するべきではないか。
また止血方法を覚えておくのも有効に思う。
声の彼女はどなたかは私はわからないが、大きな感謝の念をここから。
突然非日常の世界に放り込まれ、恐怖にさらされたとき、
驚きのあまり声も出なくなる人が大半だ。
そこで大きな声を出すことができる人間は、本当に勇気がある。
ネットで見た文春の記事にこの声を出した女性に少し触れていたが
続報では何も出ないので、あえてそうしているのかもしれない。
こういう時に声に出せる人になれるわけではないけれど、
タオルは惜しみなく差し出す人間でありたいと思う。
おわり。