就活について私の知っているあれこれ。(終わり)

近鉄の採用担当者がインターンシップに参加した女子大生に個別のラインを聞き出して

エントリーシートを見てあげる」などとしつこく連絡を取った件は

処分の続報が出ないので「ばれないようにしろ」の訓告で終わったか。

セックスと交換のエントリーシート添削は果たしてなされたのか、

「お前の添削したエントリーシート、通らんかったやんけ!」

と、セクハラ行為は論外の上にこの現実をはっきり一般に認識してもらいたいものだ。

つまり、現役社員が書いても通らないのが「エントリーシート」、

様々なインターンシップに参加し、採用試験も受けた下の娘いわく、

エントリーシートなんか、みんな、読んでないよ」

「面接で初めて「えーっと、」で見始める、下手したら性別だって見てない、

見てるのは大学名とせいぜい学部まで」と

私の娘は女の子でしかない名前なのに、面接で「え、女性?」と驚かれたことがあり、

「書いてあるやんけ、写真もあるやんけ!」と

「工学部」で某ゴリマッチョの学科となると最初から「男」と思い込んでいる。

それくらい下手すると履歴書すらも読まれない。

しかし「就活、お手伝いします!」勢はさも「エントリーシートがぁ!」と騒いで

それが最も重要であるようなパフォーマンスをするが見ているのはせいぜい学歴。

人が行きたがるような大手企業が学歴で足切りするのは当然で、

エントリーシートは、面接まで行きついて初めて読んでもらえるものと思ってよい。

エントリーシートの出来不出来は選考に関係しない。

採用したい人材であるかは、企業によってそれぞれ、

それを前もって知ってエントリーシート程度で「見せかける」のはほぼ不可能。

「就活、お手伝いします」は「就活はテクニック!」だの「ゲーム感覚で攻略」だの

やってる人間が馬鹿なので、ありえないほど馬鹿な言葉で就活生をひっかける。

多浪で、エフランで~、留年でぇ~」なんてのが

「この本を読むだけで!」「このサービスを使うだけで!」

外資金融だの、戦略コンサルタントだのに就職できた!のような、

大昔の「つけるだけで痩せる!」並みに馬鹿すぎる誇大広告であるのを

指摘する大人が存在しないのが泣ける。

二人の娘から聞いた話では、今、学生が最もかかわってはいけないのが

「学生で就活支援している集団」で、この連中の異様な熱意はほぼ「宗教」、

「就活支援します!」を私が嫌いなのは「宗教」臭がするからだな。

そしてこの手の連中を私が忌み嫌うのは無駄にひどいデマを流すため。

もう「ゆるふあ・一般職」だの 「楽なバックオフィス」だのは幻想の職業で

 今や、数少ない正社員の事務職は下手なコネ入社・総合職よりはるかにハードな、

いくつもの仕事を同時に瞬時にやっつけるプロフェッショナルで、

出来る人間が恐ろしく希少種になっている。

頭が「ゆる・ふあ」な総合職が山ほど増えて、事務手続きさえもまともにできない。

故に仕事量は増える一方。

正社員を増やしたくない会社は派遣社員を雇うものの、出来不出来の差が酷い。

ある種の就活業者が、出来る事務系正社員を妙に見下すのは、会社員時代、

自身の出来が悪すぎたコンプレックスのためか。

ちなみに「女子で理系なら就職無双!」なんてのも「デマ」、

男子で国立大学・理系・修士卒なら、就職先が「ない」ことはない程度が現実だ。

書けば書くほどむかつくし、ほかにもいろいろ知っているが飽きたのでおしまい。

学生は学生時代、ちゃんと良いバイトをして、くそショーもない就活ビジネスには

かかわらないように。今や学生にとって割の良いバイトは探すのが困難。

特に東京では、地元勢といい大人が抑えきっている。

その困難をかいくぐってまともなバイトを見つけることが既に就職活動と化している。

それから大学主催の就活講座は必ず行け!

これができてない学生ほど、無駄に動き、大失敗しがちなよう。

最後になったが、はてなで一時期「外資系ぃ」「丸の内ぃ~」を売り出した

某就活サービスが出している選考情報は嘘が結構混じっている。

私は下の娘の企業名で検索してみたが全然違うことが書いてあって驚いた。

また、採用者にこの大学出身者はいない。

就活ビジネスサイトではこの手のデマが平気でまかり通っている。

多分、「内定したけどぉ~辞退してぇ~」がいいわけだろうが、

理系職の場合、大学からの推薦をもらうことが内定の最終条件なので

理系専門職採用で「いくつも内定をもらった!」は「大嘘!」

 それすら知らない「就活応援サイト!」がこの世に無数にあることをここに。

おわり。