こそこそ。

 下の娘は年度末大きなお仕事の最終仕上げがあって無事終わって放心状態で

「終わってよかったね」というと、ぶつぶつ。

現在ついている先輩の出来がかなりイマイチのようで、

最初についた先輩メンターはたいそう仕事ができる人でよかったんだけど、

「この子は一人でも大丈夫そうだ」とみなされると、

その先輩は別の問題児のところに回され、代わりに来たのができない奴。

恐ろしく細かなことにこだわって、正直「そこはどーでもいー!」がわからない。

2度手間にしかならないことを妙にやらせたがり、そのうえその指示が遅い。

娘は大学の研究室で同時に5つくらいの実験を進めて論文を山ほど書くような

何を先にやって何を後に回すかを徹底的に仕込まれた人間なので

この地方国大出身のまったりした先輩の仕事ぶりが理解できない。

自分に指示されたことで手いっぱいでもたもたしているうえに

後輩への指示が遅いと後輩が「できない」人間に見られるんじゃないかと、

その先輩の上の上司、さらに上の人間に次々回さないといけないのに

ぎりぎりまで何もしてくれない。

下の娘は上の娘と違って優しい気質なので正直に「バカですよね?」とは言わないので

ストレスが溜まっている。

そういうストレスはためないようにしないと、はそのうち学ぶか。

下の娘はどちらかと言えばものすごくできる人たちに囲まれてその人たちに追いつけ

追い越せ、でやって来たので「ここにこんなにできない奴がいようとは!」と

そこもショックらしい。別部署の先輩と話すと、たいてい部署が違っても

「出来ないので有名」な人は周知されているので大丈夫じゃないか、

それよりあそこの〇〇はできない、そこの〇〇もできない、と、

出来ないんだったら、どうにかすれば、と思うがいつかはどうにかなるだろうと

今は放置らしい。その先輩の尻を叩きつつ、何とか仕事をやり終えてぐったり。

新人と言えど、最前線でやらされている感があって、

その上に先輩の面倒も見なければいけないとはどーゆーこっちゃ、と思ったり。

「出来なくても愛されている人はいるけどね、、」と

その先輩は愛すべき奴ではなさそう。

上の娘はお仕事の第一条件は「出来ない奴を外すこと」とみなしているよう。

わたくしのものすごくお偉い身内は仕事のできない人間に面と向かって

「生きているのが無駄なほど馬鹿なんですね」と言い放つ壊れた人間だが

かなり選ばれたエリートしかいないその業界でもそこにいる平均的な人の

10倍以上、仕事ができる人間なので許されている。

そしてそういう人間でなければ驚くほどできないのに混じってしまった人間の

面倒は見られない。というか、そこに回されるとできない人間はすぐやめる。

ナチュラル、首狩り族なんじゃないかと思ったり。

できるって辛い、、、と思うイマイチの出来な母ちゃんなのであった、、、おわり。