おばはんの思い出話。

「ブリジャートン家」の原作を検索していると、今でも私が若いころに

「ハーレクィンロマンス」と大々的に売り出した女性向けソフトポルノシリーズが

あるのを知って、廃れないということは需要があるんだな、としみじみ。

確か私の中学生時代なので、もう40年ほど前、

「世界の女性を魅了する!」とテレビコマーシャルを大々的に流して

本屋でもイベントが開催されていたもので

本を買ったら「無料配布」されたので、読んでびっくり。

「なーんや、そら」ってな内容で、イマドキ(当時)でもこんな荒唐無稽な

「平凡な私がなぜか唐突にアラビアの王子様に連れ去られ、反発しながら

愛し合うようになる、そしてめくるめくる、、、(自粛)」の物語、

初めて読んだ、と腰を抜かしたもんだ。

社会人になって親しくなった女性がこの手の本を持っていて

なぜか大量に貸してもらったことがあり、拾い読むとどれも同じような、

ソフトエロ路線もあれば、ハードエロ、というか、エロシーン多め、きつめ、な、

これがその後の、現在、山のようにある腐女子向けのBLシリーズに発展したのか、

などと今思い返している。

「ハーレクィンロマンス」に話を戻して、

欧米には日本の少女漫画のようなものがないので代わりにこの手のものがある、

と聞いた気がするが、なんにせよ、時代を超えて今も存在することを

思いがけず「ブリジャートン家」で知ったのでした。

誰が買ってるかね?今どきの日本の少女たちが買うかね?

対象年齢層が知りたいおばはんであった。

ちなみに「パトリック・メルローズ」の原作は読む気になったが、

「ブリジャートン家」は1ミリも読む気がないのでした。竹書房だしな。

現在でも「ハーレクィンロマンス」はあるのか、と調べるとウィキがあって、

会社はカナダで、もともとは英国の少女向け小説を扱う小さな出版社が

変形してきたもののようだ。

カナダと言えば「赤毛のアン」シリーズの流れ着いた先、と考えればよいのか、

世界である種の人々の日本の漫画が強く語り掛ける理由がわかったような、

欧米人に生まれず日本人でよかった、と何故か考えるおばはんだった。おわり。