今まであまり行ったことがなかった駅近くの図書館は中高生がよく行くせいか、
ジュブナイル小説が山のようにあって、以前見た「ブリジャートン家」で
初めて知った「公爵夫人の恋の手ほどき」など怪しいジャンルの翻訳本を見つけ
貸してもらった以外でこの「ハーレクィンロマンス」を好んで読んだことがないが、
これだけたくさんあるとなると面白いのかもしれない。借りてみようか、と考え中。
娘たちの子供時代に「ケータイ小説」があって、
先日、上の娘と話をしているときにアメリカでもこの手の本はあると聞き、
全世界的に文学的青春は大甘であるのだな、現実はしょっぱいが。
なぜそのような話になったかというと、
キャロル・オコンネルの「愛おしい骨」を読んだ際、展開に少女漫画風味があって、
彼女の別のシリーズものを読み始めたら、これもまた、設定が漫画的。
要するに意味もなく主要登場人物があり得ないほど美形、
美形であるのに越したことはないのだろうが、それ、あんまり筋に関係ないよな、
どういう需要があるんだろう?と娘に話すと
「アメリカでもライトノベル分野の需要はあるから」と教えてもらった。
私は読んでないが、日本でもライトノベルでは主人公は美形なんですかね。
日本の漫画の主人公は決してブスな絵ではないしな。
「公爵夫人の恋の手ほどき」なタイトルを見てぎょぎょ、となったおばはんだが
結局借りてきたのはレジナルド・ヒルの「ダルジール警視」シリーズで
名前は知っていたものの、読むのは初めて。
読み始めてこの主人公は「フロスト警部」のお仲間と気がつく。
お下劣な中年オヤジは英国の鉄板ネタですかね。
大量にシリーズがあるようで、この間「ヴァランダー」をコンプリートして
「やりきった、、」感を覚えた私としてはまたシリーズものに手を付けて良いのか、
迷いつつ、読みやすいんで読んでいる。
マイダーリンいわく「君は本当に通俗小説が好きだよね」と、確かに。
私の読書の根本は200年近く前のベストセラー「ディケンズ」だしな。
通俗小説が好きだから、ミステリーが好きなのか。納得。
というわけで、現代の「通俗小説」「公爵夫人の~云々」を借りて読んでみようかと
思いつくおばはんなのでした。
人間が通俗なので読むものも通俗。身の丈にあっておる。おわり。