働くお嬢たち。

ネットでは「日系企業は遅い、ぬるい、おバカ」のような言説が人気だが、

私の知る限りある程度以上の日系企業

はてなやある種の就活業者が吹聴するほどもうおっとりとはしていないようだ。

少なくとも娘たちの会社は展開が何でも早い。

特に下の娘の場合、研究職関係のハード研修の後、

すぐ海外派遣の打診が成績上位グループにあったり、出張業務が多く

今のところ、コロナのため新人は「社用車」に乗っていける範囲ではあるものの

「本当だったら〇〇と〇〇と〇〇に顔合わせのために連れていくはずなんだけど」と

アドバイザーの先輩に言われたりで、その国内縦横無尽出張にこちらが驚く。

しかも娘の場合、「女の子だから接待は何が良い?と聞かれてる」と、

「接待!」があるお仕事を新人がするのかー!と、バブル世代の親は驚かされる。

そもそも私と同世代の上司は先日やったハード研修を

「僕らの時代は2年かけてやったんだけどなあ、

2年間、仕事はしないでずっと勉強ばっかりやって給料もらってた、あはは」と

昭和はそうでも令和はそうはいかないのが常。

日系企業は何をするのでも遅い!」は昭和しか知らない人間のデマではないか、

文系職でも早くも子会社出向になる人間もいたりして、

(これが左遷かどうかはわからないが)

すべてにおいて「早い!」と思う私が間違ってるのか、

下の娘は社用車に乗ってご機嫌で某研究施設に一人行き研究をやっているようで、

先日、そこに会社のえらい方が娘をわざわざ見に来て、

そのえらい方を社用車にのせて最寄りの新幹線駅に送る「大役」を突然任され、

何とか乗り切ったようなのでした。

入社式がなかったのでえらい方は期待の新人にほとんどあったことがなく

機会があるときに見に行っているよう。経営側もフットワークが軽い。

娘の学生時代の同期たちも会社は違えども、そんな感じらしく、

ネットではごくたまにいまいちな会社があったらそれを全体に広げるものか、と

昭和にほんのちょっぴり働いたことしかないおばはんは思ったのでした。

丸の内の某大企業にひそかに転職した上の娘は某件で大抜擢の打診があったりで

出来るとみなされると結構早めに立場がぐっと上がるよう。

ひょっとして日系でも外資系でもコネ入社組の「アカン奴」が早々に抜けるので

穴埋めの中途採用組が上がっていけるのかも。

なんとなく「昭和は遠くなりにけり」と言いたいおばはんなのでした。おわり。