下の娘と同じ20卒の怪しげな就活アカウントをいくつか観測して
そのアカウントは私が最も怪しげと思っている某就活サービスサイト関係で
やたらと「だれだれさんのネット講座！」だの「だれだれさんの本！」だのと
広告ばかりしていたのが、まことに趣深い。
「だれだれさんのツィッターを今すぐフォロー！」ってのはなんだそりゃ、
と、その謎が解ける日がおばはんに来るとは思えないが、
とりあえず、コネ入社なのがバレバレの時期に「早期内定！」などと、
散々うそぶいてきたその後、就職したのは良いが、現状がまったく芳しくない。
一人は「前向きな出向！」といかにも「想定内！」と言い張っているが、
この時期に「出向」ってなあ、、、それ、たぶんもう戻ってこれない「出向」、
少なくともうちの娘の友達はそうだったわ、この出向になってる子と同じ会社で。
大手はたとえコネで入ってもその後が非常に厳しい。
入社後も情け容赦なく選別が行われ、し烈な競争が始まる。
先日、下の娘が受けた研修で成績がつまびらかにされ、
娘含む成績上位グループは海外赴任の打診と最新のプロジェクトへの参加となり、
それ以外はそれぞれに納得せざるを得ない部署へと、進路が分かれた。
なぜかこういうのを就活関係者たちは「配属ガチャがぁ」と言いがちだが、
「ガチャ」どころか「ガチ」の成績順、それを認められないのは何故なのか、
うちの娘の同期にも出来が悪いのに限って「配属に納得できない！」と
愚痴ばかり言っているよう。
同じような成績でも納得してそれぞれの仕事に就くほかの子たちは
文句ばかり言うやつよりよほど性格が良い、少なくとも成績順を受け入れている。
この違いはどこから生まれるのか、「コネ」入社とそうじゃない組だからか。
しかしコネ組でも成績と性格の悪い連中ばかりではないようなので
なんとなくそれまでの「イキリ」具合が明暗を分けるような。
ちなみに会社の言うことを聞かずに外で遊びまくるのもこの手の連中、
成績上位者は休みの日も大体おとなしくしている。
出来の「良し・悪し」は明らかに見えているんだけれど、
一番見る努力をしなければいけない「悪し」のほうに「出来」は見えない。
その年になっても何も見えていない、わかっていない、のは何故なのか、
就活アカウントを見ているとしみじみ考えてしまう。
就活アカウントはまだ就職して1年もたたないのに、
早くも転職アカウントになる準備をして、こんな阿呆を雇う会社は本当にあるのか、
やはり「親のコネ」を使ってどこかに行って、また同じことを繰り返すんだろうなあ。
行き着く先は、「就活アドバイザー」か。
他人に「就活成功者！」と吹聴できる会社に入って
1年持たずに転職活動をし始める人間がまともな選考で就職できるとは思えないので、
今後、この手のアカウントはどう「模様替え」をするのか楽しみにしていよう。
ちなみに上の娘の友達で「出向」組に入った人間は、
その出向先でバイクや車を買って悠々自適に地方生活を楽しんでいるのもいれば、
早々にやめて親のコネで就職してそこもまた辞めて、と、
そこでも明暗が分かれている。
「出向」してもやっていける子はちゃんとしてるんだよな。
「就活アカウント」とは「自分・馬鹿です！」を吹聴しているのではないか、
「OBシステムに登録して内定ゲット！」なんてのはやはり相当怪しい、
と考えるおばはんであった。おわり。
