「便利だから定着をする」

「就活スーツが黒なんて!」とこの手の「服装をもっと自由に!」

と言い出す人間たちはなぜ「喪服は黒じゃなくても良いじゃないか!」

「喪服をもっと自由に!」と言い出さないか、不思議で

そもそも喪服は黒一色になったのはそう昔ではなく、

喪を現す色は白だったり紫だったりした時期もあったが

黒に定着したのはやはり「便利」だからで、

リクスー」もそうだとはなぜ考えないんだろう。

ツイッターで騒ぐ連中は間違いなく怪しげな就活講座関係者で

今度は「これが就活に成功するコーディネート!」なんて

糞ショーもないアドバイザーを売り出すつもりなのかも。

工学部修士卒の娘の同期が学部時代、インターンに参加した際、

「どんな服でもオッケー!」と言われたので大学に行くときと同じ

短パン、ビーサンで行ったら周囲はいわゆる「オフィスカジュアル」で

めちゃくちゃ浮いた、次の日からは普段は全く着ない服をわざわざ買ったが、

納得できなかった、故にものすごく早く内定打診があっても断ってしまった。

「なーにが大学に行くときの服でいい!だよ」と彼は怒りまくって

今や「スーツ以外で」と学生に出すほうが金のない学生を理解しない、

リクスーで通せる便利さを取り上げようとするのはむしろ「パワハラ

女子に対してであればその上に「セクハラ」ではないか。

娘は普段「奇天烈アート女子」だったので

「スーツ禁止、カジュアルスタイルで」と言われたインターン先には

やはり着もしない服を買っていった。

そこもものすごく早くに内定打診があったが断った。

ということで、「スーツ禁止!」なんて物分かりの良さげなことを言いたがる

 会社のレベルをはかっていただきたいものだ。

中途半端な中小企業に多いのだよな、そして優秀な学生は行きたがらない。

ではなぜインターンに参加したかだが、娘の学部時代、

工学部の学生は社会性が足りない、インターンに参加させよう運動があって

「受け入れます!」企業が山のようにあったので

もともと社会性もあり好奇心旺盛な学生が無駄に参加していた。

ガチで問題ありげな学生は参加しなかったよう、まあそんなもんよ。

それでも就職先はある、このガチ工学部勢の無敵ぶりよ、(注・偏差値による)

インターンに参加した学生はそういう会社に見切りをつけて

自力でもっとハイクラス就職を決めてしまう。

うちの娘はインターンに参加してない企業に就職してるしね。

ほかの同期もそんな感じ。

インターンは特殊な企業以外、実はあまり就職に関係ない。

そういうことを就活講座は決して教えてくれないだろう。

「就活講座屋」は「学生」というか弱い存在を使って企業に奇妙な圧力をかける、

ある種の「総会屋」的な存在だと私はみなしている。

話を元に戻すが「便利だから定着する」は葬式関連では顕著で

今期の朝ドラの葬式場面で男性は紋付き袴、女性は白装束だったので

さぞや汚れてしまっただろう、女性も黒になってよかった、と思った。

女性の喪服が黒になったのは戦後だったか、

戦前から関東では黒だったように聞いた気がするがどうなんだろう。

上方では天皇家にかかわることで黒は敬遠されたと聞いたような、

汚れの目立たない黒はやはり便利よね、、とおばはんは思うのであった。

おわり。