服装雑談。

おばはんの服は難しい。

若かりし頃、服飾を学ばず適当に過ごしてきた付けが回ってきたというか、

微妙な年齢のせいか、その両方だろうが常に悩まされている。

有名スタイリストの「脳内年齢38歳を捨てろ」の言葉をしみじみ理解しても

そのくらいの年齢の服装を選びがちだったりする。で、失敗する。

ギリギリ40代までは好きな服でも問題なかった(気がする)が、

50代は微妙なお年頃で、40代の濃厚さはないし、60代の完成感にも追いつかない。

ネットのブログで50代女性のファッションを見てもこの年代は試行錯誤、

ブログを書くぐらいだから相当おしゃれに自信のある人すら、失敗が多い。

そしておばはんは意地悪なので他人の失敗から学ぶのよ、、

反面教師としてみているブログは結構ある。ご本人方も覚悟の上だろう。

頑張りすぎるとこの年代は確実に失敗している。

娘たちのブランドで「着られそう!」と思っても「着てはいけない」は絶対。

「思う」のと実際に合うかは別モノなんで、それでも「好きだから着ている!」で

おばはんたちの社交生活は成り立たないのよ、容赦なく、やり込められる。

まあ、そういう世界に生きているのでな。

引きこもりの現在、無印とユニクロで十分やっていける私だが、

たまに出かけることもあって、そういう時に外すと痛い。先日は機能性で外した。

これは見た目で外すよりはましなので、良しとするにしても、

この先、60代で完成形に達するには何をクリアするべきか、

日々、他人の失敗コーディネートをチェックして何が敗因か、を考える。

やはり年齢の読み間違いですかね、、、(涙)

「この服が好き!」よりも「確実に自分をよく見せる!」服を選ぶべき、と、

必ずしも好きな服が自分をよく見せるとは限らない現実と向き合おうと思うのでした。

いい年になると、好きな色も似合う色とは限らない。

若いころに似合っていたはずの「紺色」が最近しっくりこなくて、

好きではなく似合わなかった「黒」で褒められたりする。

人間は進化しているか、退化しているか、

「40代、濃厚、60代、完成」とするならば、50代は「洗練」か。

ファッションでも解脱が求められるこの年代よ、、、、

しかし、おばはんは発見した。

この年代で似合うものが見つかればそのスタイルは数年着ても問題ない。

若いころ、流行に乗れていないとかなり痛く見えるが

おばはんになると最新流行をまとうと若干痛くなる。

流行を作る人よりだいぶん年季が入った人間になってるしな。

ゆえに自分独自のスタイルを見つけさえすれば案外楽ではないか、

と勝手に思うのでした。

社会に受け入れられるこざっぱり感を常に求めるわたしは

こざっぱりしたばあちゃんを目指す所存。

おわり。