服装懺悔。

私世代の人気女子バンド、プリンセス・プリンセスがかつて

「好きな服を着てるだけ、悪いことしてないよ」と歌って、

なんとも不思議な歌詞だと今になっても覚えていたが、

齢、半世紀を越えるにあたって

「好きな服を着てるだけで悪いことをしている!」感を覚えるようになって、

しみじみ歌の内容を思い返している。

バブルで甘やかされてきた(?)ツケが今になって回ってきたぜ、なんて、

まあ「好きな服を着ているだけで悪いことをしている」とは、

「趣味が悪い!」ってだけのことなんだが。

上方文化育ちの正しいおばはんとして、諸君(誰?)、

私は「柄物」が好きだ!「マルチカラー」が好きだ!!

「マルチカラーの柄物」なんてものが視界に入った瞬間「買い」になる。

若かりしころ、どこかで抑えてきた色彩に対する欲望が

中年期になって暴発し、ふと気がつけばワードローブは鮮やかな柄モノばかり。

さすがに柄ばかりを重ねるわけには行かないので、

柄の中の一色がトップかボトムに選ばれて、結果、ただの派手なおばはんになる。

おばはんの「オシャレ」とは、そういう悲しいものなのよ、、、(涙)

それで押し通すほど、私は強い人間ではないので、

と言うか、人生後半になって、

私が私である以上の役割が振り当てられることも増えて、

要するにPTAを卒業しても今度は親世代のPTAになる。

その上、やはり子供世代からもその役割を再び求められる。

人生「好きな服を着てるだけ」とはいかないぜ。

遅ればせながら粛々と「服」の勉強をしている、

この年齢になると「服装」は「教養」を示すほぼ唯一の手段だからなあ。

ま、体もでかけりゃ、態度もでかいおばはんは、空間を占める面積も広く、

服装くらいはちゃんとしないとはた迷惑になる、ということ。

下のお嬢がどこか奇天烈な服装をしがちとは、私の遺伝子だったかー!

と、最近気がついたりしたわ。若いから似合ってるんだけどね。

プリ・プリのメンバーは最近は落ち着いた格好をしているのかしら、

と思い出したりして。終わり。