服装メモ。

この年齢になって服飾を学ぶ羽目になるとは思わなかった、、、
結局、無職の人間が他人に自分を語る唯一の方法が「服装」なのだよね、
無駄に警戒心を抱かれたくないので浮かない服装を心がけるようになった。
一番無難なスタイルはやはりスーツなんだろうが、私がスーツを着ると宝飾店の店員のように見える。
余計怪しげになる気がして、結局、定番はニットのツィンセットとパンツ、それに冬はコート。
最近になってようやく「素材」に目が行くようになって、なぜかといえばやはり「しわ」!
こんなにおばはんが「しわ」にこだわるのは、「しわ」ひとつで着ているものの印象ががらりと変わるから。
選ぶときは値段は違っても同じように見える紺のパンツでも長時間座ったあとに見るとくっきりしわが入っているものがある。
私は「生地の打ち込み」なんて何のことかわからなかったが、「打ち込み」が多いほどしわにならないようだ。
しかし、値段は高い。見た目は差ほども変わらないけれど、長時間の圧力に耐えるのはやはり生地の丈夫さのよう。
生地とは、人間の皮膚に近ければ近いほど着心地が良くなるようで、出来るだけ薄い繊維であるほうが望ましいらしい。
その上、丈夫さを求めると糸がくもの糸よりも細いものになり、
よく日本のブランド店が「イタリア製糸使用!」をうたうのは、繊細な細い糸を使ってます!ってことのよう。
おばはんは耐用年数がある程度あって、着用頻度が高くてもへたれない、そういう服を求めておりますことよ、、
見た目を整えるのは店に行けばやってもらえるが、耐用年数までは保障してくれない。
頻度も保障されない、なんだかんだで世界で最もコスパの良い服はユニクロなんだろうな、と心から思う、が、
いい年をして人前に出るのにユニクロ、なんてよほど自信がないと出来ませんわ、背に腹は変えられず、時々やっちまうが。
わたしのようなあいまいな境界にいる人間の服装が最も難しいと言う気がする。
時々家族の代理人としてあちこちに派遣される機会がある、普段は引きこもり専業主婦の服装なんて、誰も想定してないわな。
昭和のPTAスタイルが正しいおばはんの姿なんでしょうかね、、
日ごろおばはんは全身ユニクロと無印で楽しくすごしているが、たまに来る試練の波に晒されて愚痴るのでした。
正しい日記のあり方として、服飾関係で思ったことをしばらくメモる。