週末、諸事情があって娘たち二人とも帰省してきて
立派な社会人の顔になってそれぞれの交通機関から降り立ったので感無量。
祖父母宅に行くときはすっかり孫の顔になって、
また出ていくときは家でゆっくりしたので私の子供の顔になっていた。
目的地に着くころには、すぐ社会人の顔になるんだろう。
上の娘は一足先に東京に発って、時間の余裕があった下の娘を送っていく折、
祖父母宅に連れて行くと、昼食前だというのに、
私の義理母はやたら駄菓子を娘に食べさせたがって
帰省前にたっぷり食事をとらせたい私はいちいちブロックするのに疲れたが
後で娘にたしなめられたのは
「私はおじいちゃん、おばあちゃんのところですすめられたものは
断らないようにしてる、それがおばあちゃん孝行だと思うので」と、
食べさせてくれるならもう少し身になるものにしてはもらえまいか、
ましてや消費期限が危うそうなものを
なんでこれから一人暮らしの部屋に帰る娘に食べさせようとするのか、
あなたを守るために譲れない!と思うものの、その心がけには、ほろり。
昔から義理母の孫への愛情の示し方が私には世代間の相違を
強く感じさせるものだったりして(異様に長幼の差をつけたがる、
上の娘にだけものをあげて下の娘には妹だから我慢しろと言ったり)
私も「堪え難きを耐え、忍び難きをしのび」の部分もあるので
余計イライラするんだが、娘にとっては大事なおばあちゃんなんだろう。
そういうおおらかさは私が持っていたものではないなあ、と
二人の娘たちは孫の顔になったり、私の子供の顔になったり、
厳しい社会を一人で用心深く歩く人間の顔になったり、
この先、様々な顔を持つ豊かな人生を送ってほしいと
最近はおばはんの顔しか持たないアテクシは思ったのでした。
おわり。