雑談。

このご時勢にあっても海外赴任はあるそうで

上の娘の大学同期がもうすぐ某欧州に行くとのことで

「がんばってね会」に呼ばれ、娘は行くのを渋っている。

「なぜならば!ほとんどが既婚者だからです!」と迷えるアラサー娘。

その既婚者全員の結婚式に行ってるんだからまあ呼ばれるだろうよ。

「行けば楽しいのはわかってるんだけどね」と複雑な心境を持つのは

主催者が、娘のほうはかけらほども「友達」とは思ったことがないのに、

何故か彼女の結婚式にも呼ばれ、何かあると必ず呼ばれる。娘曰く

「私が行くとなると行く人が増えるのを知っているから」と

その彼女自体に人望はあまりないようで、その割りにあれこれしたがって

人数を募るために娘の人望を借りたがる。

「最近子供が生まれたばかりなのに、人を家に集めるってなあ」

このコロナのご時勢に、と娘は子供のためにも懐疑的だ。

しかもこの彼女は、このたび壮行会をされる、夫についていくのではない、

自身の海外赴任の子と同じ職業につきたくて就職浪人までしたのに果たせず

その後大見得きって「マーケティング職に就いた!」と吹聴した割りに

3年もたずにやめて「スタートアップ企業に参加した!」だのなんだのと

紆余曲折(?)を経たのち現在は「専業主婦」であるらしく、

実は娘は1年程前に誘われて某キラキラ大企業に転職しているので

そこに興味しんしんなんじゃないか、

「東京生まれ、東京育ち、学歴キラキラ」な自分がなぜ、

職歴だけキラキラではないのか、その辺りに鬱屈があるようで、

「でも専業主婦ってだけで十分キラキラに思うんだけど」と娘はうんざりしている。

本当は、いわゆる「駐在妻」ではなく、自分が派遣されるポジションについた

同期の友達がうらやましくて仕方がないんだけれど、それを出したくない、

そのかわりのサンドバッグにされるんじゃないか、

しかし、主催者の思惑とは違って、他の参加者が娘をかばう、というか、

いい感じにそらして、また主催者もいい感じに持ち上げてくれるので

結局楽しい会になる、それがわかっているので娘も参加するのでした。

人付き合いをうまい具合に回してくれる人間が周囲にいるのは

多少の「困ったちゃん」がいたとしても、上手にまとめてくれるので

良かったなあ、と思うのでした。

いろんな人を満足させて上手に場をまとめる才がある人は

どうやってその才能を伸ばしてきたのか、いつも不思議だ。

長年専業主婦をやってきたがそんな才能は身につかなかったわ、、(涙)

コロナ、コロナで引きこもりがちな娘の友達たちが楽しく過ごせますように。

女友達の縁は世代を超えても不可思議なものがある。おわり。