今回の手塚治虫文化賞のマンガ大賞は高浜寛の「ニュクスの角灯(ランタン)」で
ハテ、このマンガ、私以外に読んでる人いたかね。
我が家にはこの方のマンガは全部あって、ずっと読んできたが、
この方は長編はいまいちのような、
「蝶のみちゆき」のような短編集のほうが好きだけどな。
大賞をとったこのお話は大河ドラマ的で途中までは面白かったんだけれど、
中盤から後半にかけて物語が散漫になっている気がした。
そしてなんだか尻切れトンボのように終わるので、
さては「打ち切り?」と思ったんだけど、違うのかな。
今出ている倍の長さがあればもっと良い作品になったんじゃないか。
古典的できれいな絵なのでおフランスで人気の作家さんだということ。
「エマは星の夢を見る」と言うミシュランガイドのマンガも描いている。
今回初めて知ったのはこの作家さんはアルコール依存をもつこと、
お写真でお見受けしたところ、まだお若い女性でこの病とはなかなか厳しい。
時々絵の線が不安定なのが「人間仮免中」の卯月妙子さんに似ている。
繊細なのだろうなあ。
最近出たマルグリット・デュラスの「愛人(ラ・マン)」を漫画化したものは
原作の世界観が彼女の繊細な絵で還元されて美しかった。
この方は短編オムニバスやしっかりした原作を漫画化したほうが巧い気がする。
原作といえば山田風太郎の「戦中派不戦日記」を漫画化した
「風太郎不戦日記」も良い。
大昔の原作をスタイリッシュな絵で現代的に描いて面白い。
数年経たずにマンガ大賞をもらえそうだ。ひとつ楽しみな連載マンガが増えた。
原作を以前から読んでみたいと思っていたのだよなあ。
戦争関連で以前話題になっていた「戦争は女の顔をしていない」の
マンガ版も読んだ。これも面白い。以下続刊が楽しみ。
原作も読みたいものだ。
連載で楽しみに読んでいて今回も裏切らない出来だった
「ハコヅメ」12巻、これはドラマ化しないものか、
もう毎回、面白くて笑ってしまう。今回も最終話でげらげら笑った。
これはコロナで引きこもりライフにはお勧め。
マンガとドラマ三昧の毎日ざんす。終わり。