笑いの消費期限、、、、、?

ナイナイの岡村がいかがなものかと思われる発言をして叩かれ

「チコちゃん」の降板要求にまで発展したようで、

確かにチコちゃんはいらっとさせる番組だが(岡村と関係なく)、

こんなことで降板とはな。

私はハフポと現代何とかと山本○郎(全部一緒か)は読まないことに決めているので

降板要求への提言(?)がどんなものか知らないものの、

タイトルに何故か「22歳の私」とあったのが、違和感。

彼が失言した夜の世界にフレッシュな新人が溢れるだろう予測を批判するのに

「売られる私」として「若さ」は必要だろうが、

岡村おろしに年齢は必要なかろうに。

こういうところで私はハフポにうんざりするんだよな、

「かわいいあたし!」を前面に押し出すくせに

誰かから「可愛い」と思われることは「許さない!」のような一貫性のなさ、

発言の質が悪すぎる、騒がれるのを狙ってわざとだとしたらあざとさにもほどがある。

しかし、今回の件でふと思ったのが、岡村の笑いの手順が悪くなっていることで

たぶん彼は「言ってはいけないことをわざと言って笑いを取る」

昭和後期独特のムリ筋なことをついやってしまったのではないか、

この手の笑いは先日なくなった志村けんがやり始めたような気がする。

だから私は志村けんは好きではなかった。

彼の笑いの芸の範囲は広くて暴力的な破壊性もまた彼の笑いの手法のひとつだったと

思うが、私はどちらかといえば志村けんが入る前のドリフターズ

ゆったりした笑いのほうが好きだったので、

彼が入った後はだんだん見なくなっていた。

志村けんが入った後にやめた荒井注の芸のほうが

志村けんよりも穏やかで好きだったのだよな、

荒井注もも基本的には破壊で笑いを取る芸風であったけれど。

ユーチューブでお笑い芸人を見るのが好きな下の娘が言うには

最近のお笑いは「誰も傷つけない笑い」だそうで、

考えてみれば私が若いころのお笑いは誰かを傷つけて笑いをとるものが

多かった気がする。

「やってはいけないことをわざとやってとる笑い」は

もう今の時代には受け入れられないことではないか、

それを見極めるのもお笑い芸人としてのやりように思うが

岡村の芸もどちらかといえば破壊的、時に自己破壊までやってしまう、

そういうちょっと悲しい、ピエロの役割を彼は常に担って

それをどこまでも続けようとしたと思えば、今回の発言も理解できなくもない。

でもその笑いはもう消費期限が切れてるんだよ、やめなきゃいけないんだよ、

と言う話を矢部が公開ではしたわけではなさそうなので、

なんだか色々切ないな、と思ったのでした。

今回の件を彼の未婚云々に結びつけるのはいかがなものか、

ドリフターズで私世代で一番人気だった「カトちゃん」は

晩年と言っていい年齢で結婚して幸せそうで、そういう種類の人間もいるし、

なんだか違うことで岡村を叩く今の状況はどうなんだろうな、と思うのでした。

岡村が夜の世界の女性に暴力を振るった上に金を踏み倒した!ならいかがなものかと

私も思うが、そんなことはなさそうなんで

「チコちゃん」降板まで求めるのは間違っていると私は思うのでした。

岡村に言うべきは「もうその笑いはすべってる」じゃないかな。

あんまりすべりすぎて目を背けたくなるといわれるのが

一番彼にとって辛いのではないか、

お仕置きするならそこだよ、と

なにもかも、どこまでもすべてがずれている今の状況を笑うべきかと

考えたりするものの、笑えないんだよな、やっぱり。

誰かを傷つける笑いをやめるべき時代ならば、

失言ひとつでどこまでも追い回して徹底的に叩きまくることも

やめる時代であって欲しいものよ。

どの方向でも笑えない状況に涙は出るな。おわり。