人生メモ。

おばはんの記憶はあてにならず、ふとした瞬間に聞いたことを思い出す。

で、メモ。

大変な高学歴でお勤め先も立派、ご実家も申し分なく美人で性格もよい、

そんなお嬢様が学生時代の知り合いに社会人になってから再会し

熱烈にプロポーズされて結婚したは良いものの、

結婚相手はともかく、そのお母様が大変だと。

夫になった人は同じ大学ではあるものの、学部が格下で勤務先も同様、

いわば、最近はやりの「下方婚」であるものの、

お嬢様本人もご両親もそんなことは全く気にせず、娘を大切にしてくれるなら

と、実際、夫は家事も嫌がらずにしてくれるし、心から大切にしてもらえているが、

それが夫の母親には気に入らない。

妻側の母親が優雅な専業主婦だったのに対し、夫側の母親は働く女性で

故に実母より働く娘に理解があるだろうと、それもあって結婚させたが、

「私は働きながら、家事を一人で完璧にやった」「同居して子供を3人産んだ」と、

それは同居したからできたんじゃないか、とうっすら思わないでもないが、

とにかく息子が嫁を大事にする、

同居している祖父母も「孫の賢い嫁」とことのほか可愛がるのも気に入らない。

息子と同じ大学に通った生意気な女を嫁にもらってやった、などと

マメに夫実家に通ってくる妻に面と向かって言い放つ始末で、

それまでもちくちくやられていたお嬢様はさすがに我慢できず

自分の実家に帰って大騒動になったそう。

「こんなことを言われてまで結婚させておく必要なんてない」と、

妻家族は激怒し、まだ子供がいないうちに引き取ろうかと算段している。

私もうっすら知っているそのお嬢様なら他にも相手はすぐいるだろう。

夫はこよなく妻を愛しているので、あんな母親とは縁を切る、

実際、夫の実家に近づくことはやめたという話。

夫婦二人きりでは仲良くやっているよう。

聞いて驚いたのが、その夫の母親はまだ50代半ば、

私と年齢が変わらない。それでもその価値観!と驚かされた。

「更年期?」とつい聞いてしまったわ、

普通に考えて、ないでしょ、その発想、と思うのは、私が娘の親だからか。

能力も給料も何もかもが妻側が格上だと言うのに気に入らないか。

妻の実家は様々なことを与えられる立場で、当然そうする気でいるんだが、

それを、当たり前だと受け止められ、その上で文句まで言われてしまう、

「嫁にもらってやった!」ってこの「パワーワード」にやられるわ。

夫氏には姉妹もいるんだけど。

学歴は長男であるその夫が一番上になるが妻は同じ大学でも

学部の偏差値がまったく違う。故にその家では最高位の学歴だ。

それを結婚前は一族を挙げて大喜びしていたというのに、

結婚したとたんそんなことを言われて「騙された気分」と、

「生意気な女」と言うのは今のところ夫の母だけのようだが。

こんな話を聞かされると、私も身につまされる。色々考え込んでしまうわ。

てなことを聞いたのをすっかり忘れて、書いておかないとまた忘れそうなんで、メモ。

「高学歴の生意気な女を嫁にもらってやった!」って価値観、

今でも世間では有効かね。

 ちなみに夫氏の実家は農家でかつては嫁だった母親が

やたらと「○○家では!」といいたがるそう。

イマドキの話に思えないが、イマドキの話なのだよね。

聞いたときは疲れ果てていたので「ふーん」としか思わなかったが

今書き残すとあらためて腹がたつな。思い出し怒り、恐るべし。