ふと思ったこと。

日ごろ「一般職がぁ」「バックオフィスがぁ」だのと

見下したようなツィートする人が

今回、豊田の過労死事件の「学歴ロンダリング!」の罵倒語に

「けしからん!」と反応して感慨深い。

この手の人は「ロンダ」して「総合職」や「フロント」に

なったんですかねえ、、のわりに、職が続いてないが。

それはともかく、やはり東大では豊田は不人気なのかもしれない、と

地方の旧帝大で豊田は人気で推薦枠は成績順にすぐ埋まる。

某M2の娘曰く「自動車産業はなにがしたいか決められない学生に人気」で、

「いろんなことを勉強させてもらえる」のが魅力のよう。

お給料も良いし、地方住まいが苦にならない、

たいていの工学部は僻地にあってそこに閉じこもるので

その生活に慣れている工学部生には良い環境なんだろう。

中部地区出身の人間には特に人気のようだ。

うちの娘は中部地区になじみがないし、

そもそも自動車産業には何の魅力も感じなかったので

自動車関係は受けなかったが、

同期がかなりの数、豊田、日産、その他諸々に行く予定だ。

しかし院から東大でも豊田に入れたとは、

つまり東大の生え抜きの修士には豊田は不人気なんじゃないか、

以前、娘が

「東大だけは別格、工学部がこんな街中にあるなんて信じられない」と

故に「世界の豊田」と言えども「地方企業」に見えるのか、

そもそも東大工学部の修士にいく人は博士課程に進む人が多いんじゃないか、

 やはりあそこは研究者養成所だな、

理系の人間が理系の人間として生きていくためには過酷な道が続いて

力不足をいつか認めざるを得ないようになるのは仕方がないことで

それが出来ない人間はいつか必ずどこかでつまる気がする。

「出来ない」を認めることから見出せる道もあるのだよなあ。

労災認定されたパワハラ自殺は残念なことでほぼ過労死と考えてよいと

かねがね思っているんだけれど、

厳しい世界に所属するとは、どういうルールで自分たちが動いているか、

ある程度の認識は必要なんじゃないか。

チーム内で力不足のアスリートが退けられるのは当然のことなのだよね。

それを受け入れる心を持つのも、

一流のアスリートになるためには大切なことに思う。

「理系」の世界は私の目から見たらほぼ「体育会系」。

「向かない」を判断するのも能力の一部分。

話を職種で他人を見下す人間に戻すが、総合職だの一般職だのと騒ぐ人間が

「学歴ロンダ」の言葉を「よくない!」と吹き上がるのは

自分に向かってつばを吐きかけているように私には見えた。

「総合職のほうがえらい!」んだったら

「学歴ロンダ」と見下すこともありなんじゃないかね、

それが世間の「ルール」だから。

「ルール」とうまく付き合うのは難しいのだよなあ。

自分が「是」とするルールと同じことを受け入れがたいのは不可思議だ。