お嬢様(たち)の最近。

「夏の読書案内」としたものを晩夏に書くのはなんだかなあ、と言うことで。お嬢様がた記録でお茶を濁す
現在社会人2年目の上のお嬢は最近、自分の部署の全員が帰国子女とダブル(ハーフ?)であることに気がついたとか。
「日本で生まれ育って、両親ともに日本人なのは私だけだった、、、!」って、部署内で一番しっかりした日本文が書けるのは自分だけらしい。
純正日本人のお嬢はトリリンガル。第3言語は大学に入って習得した。田舎に生まれ育っても、才能があるのか、言語習得は得意なようだ。
そんなお嬢の日常生活は相変わらず、淡々。
時々メンテナンスに通う歯医者さんが若い女性で仕事の愚痴をこぼしてきたり、通っている美容室の人が桃をおすそ分けしてくれたり
その他諸々、話を聞く限り、地元の人から大切に扱われている気配がするんだが、本人はなんもわかっとらん。
「お友達になりたいなオーラ」を出されているのに感応しないのは、ある種の才能か。いやはや。
一方、レアものポケモンより捕獲困難な下のお嬢は相変わらず部活に忙しい。
交流に長い歴史がある某大学との「親善・何とか」でばたばたしている。
お嬢曰く「大学の部活をして世間の常識を知った」「学校で習った常識は社会では通用しない」とは、どんなとほほな現実を知ったのか。
なんとなく、大企業が大学部活出身者を採用したがるのがわかる気がするわ、非情なる上下関係のある世界らしい。
一方、大学の成績は今のところ「奇跡のフル単」。
ところで、工学部とは、「工学倫理」を徹底的に学生に叩き込むようで、文系の私が聞くと「ロボット三原則」に思うが、
先日、帰省したお嬢に以前ネットで見かけた就職試験問題を「トンデモ」と思って話したら、
お嬢は「トンデモ」と思うより先にその問題を解きはじめてぎょっとさせられた。
理系の人間とは、提示されたものを「良いか・悪いか」を考えず「出来るか・出来ないか」で捉えるのだな、
こういう傾向から「マッドサイエンティスト」が出来上がるか、やはり「もの作り」にも「倫理」が必要かも、と思ったのだった。
お嬢は私が面白がるのと、たぶんぎりぎり私にもわかるので、ならった内容を話してくれるが
同じ理系のマイダーリンにそれを話すと「それ、ぜんぜん面白くないじゃないか、何でそんなもの、やらされるの?」と
お嬢含むほかの工学部生もそう思っているようで、最も不人気のだるい講座のようだ。理系の人間は根本的に何かが違う。
「やっても良いかどうか」よりも「出来るかどうか」でしか見ない、って、だから兵器開発とかが進むわけだな。
「これできる?」「はいはい、やってみる!」ってやつに何でもやらせて良いかどうか、何とか「たが」をかけようとする人間の苦難は続くか。
習ったからといって、倫理が身につくかどうかは、別問題ざんす、と思った母ちゃんでした。
私は文系のせいか、工学部の話が妙に面白い。