とある感想。

30代半ばから読んだ本の内容をとんと忘れて涙。

数年前からぽつぽつ読み返して年をとると別の感想を持つもんだと感慨深い。

その感想はまた書くことにして、ここ数ヶ月の間に読んだマンガメモ。

オールドタイプの紳士であるマイダーリンは、「かわいそうな女性」にたいそう甘く、

私はもうどうでもいい「シングルマザー」マンガを欠かさず買ってくる。

「君が読みたいだろうと思って」といつも恩着せがましく私の目に付くところに

置くのでしぶしぶ読む。

この人の「おひとりさま育児」を読むといつも自分が「姑」になるのを感じる。

前回は、「押さえつけてでも歯磨きはやっとかんかい!」だったが、

今回は、「ダメなものはダメと、教えとかんかい!」だったりして、

いやー、意地悪婆さんと自覚するわ、

それでもこの手の大甘な子育ては結果があんまりよくなかったのを

見てきているのだよな、ババアだから。(涙)

2歳児で親の言うことを聞かないのはある程度は仕方がないだろうが、

それでも赤の他人の保育園の先生の言うことは聞けるんだから、

完全に親をなめている。

「大暴れしたら折れてくれる」がわかっているから困らせるのだよ、

性格的に大暴れな子供ではないのだよな、先生の指示には従えるから。

作者は子供にはとにかく「尽くせばよい」と考えているようで、

イカを丸ごともらってもその甘い部分は子供にしか与えないようで、

甘い部分をもらおうとしたら嫌がられるエピソードは

子供のかわいさをあらわしているものではないと思う。

自分と親の食べているものが違う、くらいの認識が既にあるのだから、

子供のためにも、子供と同じものを自分も食べたほうが良いのだよ、

「親が自分の言いなり」であるのを「当たり前」にして育つ子供は

私の知る限り、その後の人生が不幸だ。

自分以外の人間が自分の言いなりにはならないことの連続は

結構精神的に負担になるのかもしれない。

子供の一番最初の人間関係は親なので、

親でもある程度は自分の意思を通してくれないのを学んでいたほうが、

何かとその後の人生役に立つんじゃないか。

「子供に尽くすだけ」は良い親の条件ではないのだよ、、

そういうことをつい考えるので、このマンガを読むのはいやなのだよな、

はぁ、私は娘の子育てに口を出すいやなババアになるんじゃないか、

いや、なんとなく私の娘は私より子育てが上手いんじゃないか、

先日帰省した下の娘には、

「暇そうなママにそのうち私の子供を育てさせてあげるから」と言われたわ。

「ママの育て方に特に不満はなかった」と言語化してくれる娘でよかった。

「尽くしすぎる」はたとえば「パートナー」にとってもよくないように、

たぶん子育てにおいてもあまり良いことではないのだよ、

とりあえず、子供と同じものを食べるようにしなさい、

てなことをつい考えるから、この本を読むのはいやなのだよ。

ダーリン、業務連絡です、

嫌がらせのようにこの本を買って帰るのはやめてください。

終わり。