「ど根性ガエルの娘」第5巻。
作者の配偶者との話に突入していやはや。
正直に書けば、私はこの作者の漫画のスタイルが好きになれない。
絵もどちらかといえば80年代風で古いんじゃないか、
内容はどこか70年代、私の子供時代の大映ドラマ的で
「あなたはこれをこぉいうふうにうけとらなければいけないのぉおおおお!」
とこちらの同情を無理やりにでも奪おうとする押し付けがましさに
私は辟易とする。
要は、まだ作品に出来るほど、出来事を消化しきっていない。
親にひどい虐待を受けてもセックスも結婚も出来た現実には驚くばかり。
一番最初に出会った人間(=親)との関係がよくないと自称するわりに
他人に依存することは出来るものなのか、とここはいつも不思議でならない。
私は漫画の出来はたぶん父親のほうが遥かに高かったんだろうと感じている。
比べるのも残酷だが、桜玉吉先生のマンガ日記の
寂寞とした面白さの中にそこはかとなく悲しみが漂う、
あの苦くかすかな痛みのほうがより強く私に残る。
「やりすぎ」は、創作の中でもいかがなものか、と思ったり。
この明らかに精神病質者の物語は何処をどう落とし込むか、に興味はある。
それ以上ではないので、ダーリンが買ってなければ読まないなあ。
最近、お手軽、お気軽に読めるといえば、どれを見ても同じ絵のようだが、
内容が新鮮な女子ポリス物語、「ハコヅメ 交番女子の逆襲」がお気に入り。
マンガメモ、続く。(たぶん)