はてさて。

はてなのホットエントリに自称「底辺」出身者の記事があって、半分ほど読んだが、どうも胡散臭い。
まず「父親が小学校中退」とは、父親はよほど年をとっているんだろうか?
1987年生まれの筆者の父親としては、かなり無理がある。
私世代の親にはたしかにあることなんだけれど。
つまり現在80代前後の人間にはたまにある、程度で、「小学校中退」が多いのはもっと上世代、
90代以上の、下手したら戦争に行った経験がある世代に多いと思うんだが、
筆者は、ひょっとして祖父母の「養子」として育っているんだろうか?
どんなに田舎でも、戦後は小中学校は義務教育なので「中退」扱いにはならない気がするんだけどな。
ツィッターやってて「はてな」やってるようじゃ、胡散臭さ、ぷんぷん、
1987年生まれのこういう「自称、底辺出身!」者、ある時期からはてなに異様に増えた気がするな。
それを自称すれば、はてなでは簡単に人が集まる。
もちろん、はてなはアカウントを取り放題なので、10人程度仲間がいれば、ブクマはすぐ100を超えられる。
「現代ビジネス」とは講談社関係らしいが、この筆者のことをまともに調べたことがあるのか、
よくよく調べてみたら、結構「ええとこの坊ちゃん」って気がするな、
叩き上げで裕福になったじいちゃんに話を聞きながら育った、特に「底辺出身」ってわけじゃないんじゃないかな。
高校はどこだったんだろう?
確かに地域格差はあるし、「田舎じゃ負け知らず」の優等生が大都会に出て、
自分が無価値に等しい人間だと思い知らされることは多々あることだろう。
ただ、正直に言って、私はこの筆者の言葉に現実味を感じない。
ネットで拾い集めた言葉を適当につなげて、煽ってる感がぷんぷん、
その根底には、地方を蔑視する気持ちが見て取れる。自分の出自を憎むのは、自分を憎むことでしかないんだけれども。
私が深刻に思うのは、この手の「自称貧困出身者」がかなり怪しいのが、
講談社のような超一流企業に勤めている人間には理解できていない現実だ。
たぶん講談社で働いているような世代は、都会で生まれ育って裕福な環境を「当たり前」に思っているから、
地方のことを本当に調べようなんて思ってない。
ただ「数」は取れそうだから、この手のものに簡単に飛びつく。
「かわいそう!」は絶対だからね。
たぶん仲介者がどこかにいるんだろう、胡散臭い「フリーランサー」が紹介をしたのかな?
話題になればなるほど、アラは極力隠す方向にもって行くことだろう。
いやはや、今はやりの「メディアが国を滅ぼす」のは本当かもしれない。
しかし「貧困問題」ってある種の「お学者」様を売り出すのに使われる定番になってきたな。
そして相変わらず「貧困」は全く救われない、なんとも皮肉な世の中だ。
追記・案の定「元外資系女史」がブックマークしているんで、もう「お察し」って感じ。
それでもこれはかなりのブクマ数を力技でつけるんだろうな。
はてなのとりえは、業者と貧乏人が多いということか。