ネットメモ。

ホットエントリに
「船上に26匹の羊と10匹のヤギがいます。この時、船長は何歳でしょう?→大多数の子供が『36歳』と答える 」
なるものがあって、こんな問題、子供に出すほうがおかしいと思ったが、
これは40年前にフランスの数学教育関係者が出した問題と知って、納得。
全く、ホットエントリは胡散臭い誘導をする場所となったぜ、が、私の今回の「解」であったりする。
日経新聞の元ネタは面白いのだろうが、こういうよませ方をさせるのではアクセスの意味なし。
ツイッターまとめにしろ、この手の形で読ませようとするのでは、不快感のほうが募って、拡散に協力する気が全くなくなる。
しかし40年前の、おそらくはフランスでされた実験問題だろうが、案外フランス人の子供も律儀に答えを出すもんだと感心、
とりあえず、数字を聞いているのだろうから、出てる数字を組み合わせてみようか、と考え付くのは、
何歳の子供に出したかはわからないが、かわいらしい反応に思える。これがたぶん「普通」だわ。
ただ、少数、おそらく何が問われているかがわからず、回答を出さなかった子供はいると思われる。
その少数の子供にどう寄り添えるかが、「科学」ではないか、
数の子供の中には、意味が全く取れない子供と、その意味がわかる子供が混在し、
一人ひとりを面談すれば、面白い可能性が発見できるのかもしれない。回答を出さずにいる「勇気」が私には楽しい。
それでも40年前だから、その試験を受けた子供たちは私と同世代か。私だったらどうしたか。
たぶん、何もかけない子供だったと思う。
意味がわからない、でも、大人が答えのない問題を出すはずがない、だからこれがわからない私はだめだ、と萎縮しただろう。
その意味で、この問題は子供を裏切るひどいものだと私はやはり思うが、これは本当に数学教育の一助になったか。
フランスに近年飛びぬけた数学者が続出したの話も聞かないので、役に立たなかったんじゃないかな。
数学だけで大学院試験を突破したと自称する下の娘は(実際に結果を見せてもらうと本当にそうだったらしい)
「数学だけが出来てもだめなのよ」と言うように、「数学」を免罪符にしたこの意地悪い問題は、無意味だったんじゃないか。
答えは日経記事の中にあるのかもしれないが、「答えられない」がこの問題の正しい答えなのだから、確かめないでおこう。
ある種のずるさは人を後退させるな、最近はネットのいじましい部分ばかりが妙に目に付く。はてなだけか。いやはや。