ハイスペ・無罪?

あるいは、「炎上」狙いか。
昨日、ハイスペックたちの性犯罪はハイスペック狙いの女性への復讐であるとのツィートを見かけて、
女性であるというだけで、ハイスペック男性の復讐対象になるのを容認しなければいけないのか、と衝撃を受けた。
「彼らもかわいそうなんです!」は実際に被害にあった女性たちの何の慰めになるのか、明らかに被害者への配慮に欠けている。
一連の事件が話題になったとき出てきた「あんな高学歴者を犯罪者にするなんてもったいない!」の考え方に
彼女は賛同しているのだと私は感じている。
確かに、被害にあった女性側が泣き寝入りすれば決して彼らは犯罪者とはならなかっただろう。
「あなたが我慢しないせいで、女性に傷つけられた男性たちが犯罪者にされたんですよ」と
暗に匂わせていると思われても仕方がない。
東大、千葉大医学部、慶応大学の一連の性的暴行事件は
一人の女性に集団で襲い掛かる、むしろ「いじめ」のような卑怯な行動で
それが何故「高スペック狙いの女たち」への復讐となるのか、私はその発想が理解できない。
特に、慶応大学の場合、被害者は加害者たちと同じ大学の学生で、
彼女一人を「ハイスペック狙い女性への復讐の生贄」とするのは違うだろう。
この「自分たちと同じスペックを持った異性に集団で襲いかかった」事件は
いわゆる「しごき」「リンチ」の部類で、それを「異性への復讐」と見るのはまったく見当違いだ。
この柴田氏は東京芸大大学院卒のジェンダー論者のようで、ざっとその意見を読ませてもらうと、
フェミニズムを語りつつ、強い立場の男性に都合の良い解釈をよくされる方のようだ。
芸術家は常に強者をパトロンとしなければならないので、営業活動の一環と考えれば納得できなくもない。
私は「学歴・容姿・家柄」が低い男性がルサンチマンを抱えることは理解できるが、
柴田氏の場合、わざわざ全てが高い男性の事件を引き合いに出しているので、
見下される側を考慮しているとは思えない。
彼女は「恵まれたものは何をしても許される」をどこかで容認している人物のようで、
それが「表現の自由」を標榜する「アーティスト」ならば道徳観など不必要なのだろう。
しかし、たいていの見下される側の男性は決して犯罪に走ることはないし、
故に、人から高い評価を受ける利点の多い人間が、この上なく醜悪な性犯罪を犯すことが
同情に値する理由など見当たらないだろう。
醜悪な事件をネタにただ目立てば良い、はてなのホットエントリに「ブラックボックス」事件が上がっていたが、
芸術家とはこういう性的なネタで目立ちたいものかとあきれた。
はてなブコメはまともなものが多かったが、
慶応の事件で被害者バッシングをしている自称「慶応卒」のid.x3thinkのようなコメントもあり、
この手の消すことのない出来ない被害者への不当な噂を流すやからを召還する罪深さを
彼女はどの程度認識しているのか、私にはよくわからない。
ちなみにこのx3thinkは「外資系」だそうで、
先日下ネタで話題となった伊藤エヌ氏がハウテレビジョンにかかわり始めてから、
やたらとはてなに「外資系」を自称するブログが増えたが、
ハウテレビジョンは「外資就活ドットうんぬん」と言う運営会社の一部だそうで、
それではてなに頭の悪い「外資系」が妙に目立つようになったか、と納得した。
この「外資系」「慶応卒」が何の優秀さも保障しない、ただの肩書きでしかないのははてなの末端の私にさえ明らかで、
「ハイスペックとねぶまれることへの復讐!」とはやはりあまりに浅薄な意見だと思われる。
ところで、名古屋出身の東京芸大卒業者は中年以降、ジェンダー論者になる何らかのルートがあるのか、
はてな歴が無駄に長い私は不思議に思った。おわり。