「東大ママ批判」ははてなのブコメだけではなく、子供の中学受験を目指す「意識高い系」奥様ツィッターでも見られて、首をかしげる。
特に子供を「インター」だの「御三家」などと騒いでいる素敵な自称バリキャリ奥様が
「子供全員東大理三」は「子供の個性を無視している！」などと、
このような方がお子様を全員「慶応幼稚舎」に入れる方を批判するかどうかといえば、批判しないのだよね。
「子供を全員慶応・医学部」でも。
私はこの手の「お金の力は信奉するけれど、お金の力以上の努力は認められない」にうんざりする。
人より若干恵まれた生活をすれば、「家族全員同じ大学、学部」はそれほど不自然でもありえないことでもないとわかるはずだけど。
はてなで見かけた小児科の先生が、ごくまっとうな意見を出されていて、これがかの家族の受け止め方で一番自然だろうと思う。
東大は悪名高き（？）「進振り」があるからね、必ずしも全員が医学部に行くとは限らない。
日本でもっともあらゆるところに扉が開く可能性のある大学の学部に子供を入学させたので
「子供の個性を押しつぶす！」なんて意見は的外れ。
かなり理知的に子供の進路を選んでいる親なんで、その辺の教育ママの「何が何でも子供を医学部！」なんてのとはレベルが違う。
それがわからない人が批判しているのだよなあ。
東大理３を出て、国家試験と国家公務員試験に合格する人もいるし、司法試験を受けて合格する人もいると思う。
このご家庭では、子供たちにまず理系の勉強をさせてから様々な進路を選んで欲しいと思ってるんじゃないか、
これは、ツィッターでマウンティングを見下しつつも、つぶやく内容はマウンティングそのものという、
ものすごいギャグをかましてくれる意識の高い自称お金持ちのバリキャリ奥様の子供には選べないコースなのだよね。
そもそも親にそれだけの能力がない。私も含む、たいていの親がそうであるように。
素直に「うらやましい、うちでは無理」が言えない人たちがやたらと「子供がかわいそう！」といいたがったりして、
私はこれだけの親を持った子供が大学進学云々のことで燃え尽きるようなやわな人間ではないのはよくわかるので、
さもわかったような「こどもがかわいそう！」のことばの裏のひそかに他人の子供の不幸を願う醜さが嫌だ。
「自分には能力がないから出来ない」を素直に認めず、やたらと「子供の個性を押しつぶしている！」だのなんだのと、
屑のような意見を書いて悦にいる暇があったら、自分の子供の進路が「マックス早慶」程度である現実に向かい合え、
と、もう子育ての終わったババアは書いておくわ。
あのご家族のすごさが理解できない人間たちが自分たちはそこそこ「いけてる」と信じている無邪気さにうんざりする。
「子供の意思を無視している！」なんてのは、
子供の意思なしには到底合格のかなわない受験先である現実をかけらも知らない人間である、
要は優秀な人間が周囲にいない、ってことの暴露なので、あまりツィッターではつぶやかないほうがいいんじゃないか。
私はある種のツィッターがかつてのはてなのように阿呆なのをこよなく愛しているが、
阿呆も度をこすと不快なので、そこそこわきまえろ、と思うのでした。
いまどき、よほどの大企業のご一族でもなければ「早慶」卒業程度で一流企業での出世は見込めないので、
（能力もないのに一族の人間というだけで無駄に出世だけして事業を崩壊させかける人間もいることだし）
子供にまず理系の勉強をさせるのは、その進路の選択肢を広げる良いやり方だと私は感服しているのでした。
ねたみを「子供がかわいそう」に言い換えるのが一番くだらない。
