服装雑談。終わり。

ここ数年、生活が変わって、知らない人に会う機会が増えた。
まったくこちらの情報が相手に入っていない場合に、どの程度好印象を相手に与えられるかは服装にかかっていると、
知ってはいても現実にそういう場面に遭遇しなければ、なかなか実感できない。
気をつけているようでも「ぬかった」と思うことが多々あったのだよ。
私だって、初めて会う人間の判断はある程度見かけで推察するしな。
意味もなく名札をぶら下げて他人の玄関に現われるスーツ姿の奴には気をつけろ、とか。
思えば、何年も「専業主婦」らしくごく限られた範囲での交際しかしてこなかった。
「私が誰かを知っている人たち」の中でしか社交をしていないから、服装にこだわる必然性がそれほどなかったりして、
それが、ぜんぜん知らない人にも会うようになって、ハテ、この対応はいかなるものか、と感じることもあったりして、
さほど不快なことが続くわけではないものの、最近、こういう「よく知らない人」に会う機会はこの先も一生続くのではないか、
と、ようやく思い至ったのである。娘たちを地元以外に出しているのだしなあ、、、
つまり、娘さんたちの配偶者のご親戚に会う機会もあるだろう。
そのとき、せめて娘さんたちの恥になるような押し出しではいかがなものか、と考えている。
ババアは見栄っ張りなので、いい格好がしたいわけよ。
そういう感じで服装計画をしなければならないな、と、行き当たりばったりな人生を反省している。
ま、とりあえず、どういう場面でどういう格好をするべきか、をこれからせいぜい勉強をしてがんばってみようか、
私はすべての服は3年ほどでラインが変わると考えているが、それは大体廉価品で、
各アイテムに10万円以上つぎ込めばひょっとしたらそうでもないのか、と、
つまり「オートクチュール」な存在に近づけば長く着られる説を耳にしているものの、おばはんは「けち」なのでな。
なかなか、その値段を出して「大失敗!」などとしたくない、
結局、私は、実は「おしゃれの好きな人」ですらないのではないか、という気がしたりして。
私は年をとったとき「ダウントンアビー」のマギー・スミスばあ様のような存在になりたいとひそかな野望を抱いていて、
でもたぶん、おしゃれの領域では及ばないだろうから、孫娘を無責任に叱咤激励する意地悪ばあさんになろう、と思うのでした。
おしゃれは生き方、と理解しつつ、それが出来るかどうかはまた別物、ということなのでした。
基本、この程度の悩みしかないババアは平和。よかったっす。終わり。