お嬢様のこのごろ。

いまだ仕事で叱られたことのない上のお嬢様は何でもできるように思われるが、苦手な仕事がひとつだけある。
それは「ぱーてい出席」。
もちろん上司の「お供」か主催のお手伝いでしかなく、その下働きそのものは問題ないものの、最も頭を悩ませるのは「服」!
いかにも「仕事着です!」はどうやら求められていない、そういうぼやっとした服装コードを理解することほど難しいことはないようだ。
同期で一番その手の場所に連れ出されるようで、
何故かと言えば、「敬語がきちんと使える」「立ち居振る舞いに間違いがない」「ちゃんとした服を着ている」と、
先輩からは「研修のとき、「いい子にしてたら、そのうち○○のぱーていに連れて行ってあげます」と言ったとき、
新人は「キャー」と盛り上がったのに、(娘の名前)ちゃんだけが「げ」と言う顔をして、この子はちゃんとそれが「仕事」だとわかってる子だと思った」
「だからあなたを連れて行きます」
「(娘の名前)ちゃんはいつもいい服をちゃんと着ているから問題ないでしょ」と言われるものの、
その「いい服」は「おそらくはママが買ってくれたものではないか、と」、上のお嬢はいまだにあまりお洋服にそんなに興味がない。
ビジネスカジュアルは「なんとなくこういうものを着ればいいんだな」はやっとわかってきたものの、その「ぱーてい」仕様はわからない。
わたしもわからん。
とりあえず帰省してきたとき、私が一目ぼれして無理に買ってやったラインの美しい濃紺のワンピースが万能のようで、
「あの時は、そんなにいいとおもわなかったけど、買ってもらってよかった」と感謝されている。服装は難しいもんだ。
一方、普段は奇天烈ファッションの下のお嬢様はインターンシップでおとなしいリクルートスーツを毎日着て、やれやれ、と思ったようだが、
友達(男)が行ったインターンシップで「服装は自由で」と言われ、それを真に受けていつものだらっとしたファッションで行ったら、
ほかのインターン生は全員がスーツで「えぇえぇー!」となったとのことで、
「結局何を着たらよかったんだー!」と「いっそ「リクスーで」と言われたほうがましだった」と聞いて「よかった!」と、
うちのこの「いつものファッション」で行ったら、どのような事態になるか、、(涙)
服装は難しい、と言うお話でした。終わり。