法廷ドラマ、あれこれ。

コロナ前後から弁護士が主人公のドラマをあれこれ見て思ったのは

「やはりアメリカのドラマは金がかかってるなあ」と、

「スーツは欧米人向けの服装だなあ」で、

「グッドワイフ」と「シルク・マーサ・コステロ」を見比べると

アメリカとイギリスとではドラマへのお金のかけ方が違う。

まあ、時代も多少ずれてはいるんだけど、英国、お金がないのね、、(涙)

何もかもが「キラキラ」米国とは違う。

あまりにも英国版は地味で泣ける、ドラマの内容は数段英国版のほうがよいけど。

「グッドワイフ」は安定の出来で人気があったのはよく分かる。

でもしょっちゅう、お金とセックスでぐちゃぐちゃして合間合間に裁判がある。

「シルク・マーサ・コステロ」は社会派で

「シルク」と言う上級弁護士の位階を目指して

コステロ」の名前が現すように英国司法界では異端人種の女性が奮闘する、

英国は厳然たる階級社会で、その中でもあまりに古風な司法界で

少数派である女性がいかに戦うか、これは本当に面白かった。

でももうシーズンは終わっているよう、歯切れの悪い終わり方だった。

その感想はまた書くにして、「グッドワイフ」で楽しめたのがそのファッションで

アメリカのドラマでファッションが楽しめるって

こういう弁護士ドラマぐらいしかないんじゃないか。

一世を風靡した「セックス&シティ」はあまりにハイファッション過ぎて

ゴシップガール」同様、見るには良いが、参考にはならない。

「グッドワイフ」はそこそこ女性陣の着こなしが現実的に楽しめる。

弁護士ドラマでは「スーツ」は話題によくのぼるが、

男性がジャケットを羽織っているオフィスで女性がノースリーブ、ってなあ、

「スーツ」のメイン登場人物の女性を見ていると、

「さむくないんかー!」と聞きたくなる。

その点で言うと「グッドワイフ」は「肩出し、足出し」ではなかったので

良かったな、主人公が男性か女性かの違いか。出演人物の年齢の差か。

「グッドワイフ」でよかったのは主人公が

一定年齢の社会的地位がある人物なので、服装がコンサバ、

私はここ数年「ブローチ」使いをマスターしたいと思っていたので

その付け方は参考になった。

特に事務所トップのロックハート女史のブローチ使いは素晴らしい。

何故か彼女は虫や動物モチーフをよく使っているように思った。

なにか意味はあるのかな。

「グッドワイフ」を見た後で日本版の「スーツ」を見ると、

しみじみアジア人の体に立体構造のスーツは似合わないものだと、

アジア人のほっそりとして平坦な体には着物など巻きつけ式の服装が

一番よく似合うんだろう。

体に厚みがないと、スーツを着こなすのは難しい。アジア人には不利だ。

でもある程度目がなれると、それなりに見えてくるから、

日本版「スーツ」を見るのは楽しみにしている。

誰かがネットに書いていたが、

鈴木保奈美のファッションはたいそう素敵ではあるものの

全然女性経営者には見えない。

どちらかといえばやり手経営者の美しき妻、って感じで着こなし以前の問題だろう。

そういや、日本版「グッドワイフ」のファッションは特に印象に残らなかったな。

日本版「グッドワイフ」は確か私の好きなブランドが衣装協力していたけれど

たぶん、主人公の常盤貴子ちゃんのイメージにあうスタイルではなかった。

 彼女は「京都人の愉しみ」で見せたようにお着物のほうがよく似合う。

と言って弁護士ドラマで着物を着るわけには行かないしな。

お衣装は難しい、終わり。