映画感想「海街ダイアリー」

思っていたよりずっとよかった。
心に乙女を住まわせているマイダーリンは吉田秋生の原作をこよなく愛し、また同じくらい若い美人が好きなので大変見たがっていた映画で
とっくに若くもなければ美人でもないひがみっぽいババアの私はあまり見る気になれなかったけれど、やはり
「若いきれいなお姉ちゃんたちを見るのは、ええなあ」と言う感想、それにつきる。
原作漫画は上げ下げする展開で、主人公の親世代である私ははらはらするので好きではないが、
映画はゆったりと時間が流れて行くのでのんびりと楽しめる。主人公4人の存在がそれぞれためらいなく美しい。
長女が綾瀬はるかちゃんが自分のパロディと同じではない演技をしていたのをはじめてみて、感心した。
こういうのもちゃんとできるんだな。
一方長澤まさみちゃんは安定の長澤まさみちゃんぶりで私は長澤まさみちゃんが常に同じような役をしていても不思議と気にならない。
今も同じような役を「真田丸」でもやっていて、ずっとこういう役なのはもったいない気がしないでもないが、やはり見てしまう。
可愛いわぁ、長澤まさみちゃん、このどこか蓮っ葉振りがたまらんわぁ、なんて、うちの娘たちは二人ともぜんぜん違うタイプですが。
そして見るたび違う印象をうける夏帆ちゃんは、やはりそんな感じで、3女の人柄のよさを上手に表している(気がする)。
で、広瀬すずちゃん。この子だけは「未知数」で、役でも一人だけ母親が違う、上の3人と年も離れてどこか異質な存在がそのまま、
デビューして間もない彼女自身の存在と重なって、よかったと思う、配役の妙だ。
広瀬すずちゃんは群を抜いて可愛い、そして最近美しくなっているので、久々の大型新人なのだろう。
たまに週刊誌にバッシングされているのが残念だ、能年怜奈ちゃんでいやと言うほど思い知らされている「事務所」の存在が強く感じられる。
麗しいお嬢様方を愛でる、とてもすばらしい時間が過ごせる映画。お勧めです。