テレビ雑記。

日々劣化する記憶のために、見たテレビ番組の記録を。
マイダーリンはとうとう、今年見た映画を「見てないと思って」とブルーレイを借りてきやがったわ。(涙)
私が同じようなことをやらかす日はそう遠くないだろう。
「牧師探偵 グランチェスター」と「リッパーストリート3」を見た。
「リッパー・ストリート3」は1と2の出来は非常によかったのに、何でこんな尻切れトンボの構成になったかね。
放映前の触れ込みが「1と2を超える評判!」とあったが、あまりに「変」で評判になったか、と言う残念な結果であった。
どうも英国ドラマは3シーズンぐらいで迷走を始めるようだ。「シャーロック」も微妙だしなあ。
「ミステリー・イン・パラダイス」シーズン3の第1話ほどの驚愕はないが、もうちょっときれいに収束できなかったものか。
せっかくすばらしい「ヴィクトリアン」であったのに。どのような「大人の事情」があったのか、海外情報を拾うか。
ファーストシーズンにもかかわらず、微妙な出来の「グランチェスター
英国のテレビ業界は、安定のベテランシリーズを続けるのと平行して、
英国名産「美男子」を輸出するため若手を主人公にしてシリーズを作るようだ。
それで大ヒットしたのが「シャーロック」のカンバーバッチ君。英国の外貨獲得に大いに貢献したことだろう。
ケンブリッジ近郊の「グランチェスター」の若き教区牧師を主人公に、1950年代の英国を描くドラマは
戦争のトラウマなどと絡めてシリーズが続くようにふくらみを持たせた設定ではあるものの、主人公の「イケメン」がいまひとつ、
「すてき!」の決定打に欠けると言うか、牧師の割に酒は飲むし女とかかわりがあったりして上品なイケメンでなければただの「生臭坊主」、
演じている本人も脚本も試行錯誤、と言う感じ。
とりあえず覚えている内容を書き残せば、第1話は戦争の傷跡生々しいある男が自殺したと見られたがその愛人が「殺人だ!」と牧師に相談、
被害者と同じく戦争で心の傷を負った若き牧師がその殺人を追う、で、鍵となるのが牧師の好きな「ウィスキー」であったりして、
被害者の妻がかつての敵国、ドイツ人であることにどんな意味があったか、とりあえず、この美人のドイツ人は後に出てくる。
第2話は牧師の妹が同級生の婚約パーティ(この婚約パーティの主役が牧師の心の恋人)にまねかれて、
そこでいじめっ子の同級生が妹に嫌がらせをしたあと殺される、妹の有色人種の恋人が疑われる、なんて人種的偏見が絡む事件。
そのほか、英国特産「同性愛」ものなど、このネタは「お約束」と言っていいほど、必ずどこのドラマにでも織り込まれる。
「フジョシ」市場の日本に向けてるんですかねえ、、、
この作品は原作があるが、ドラマは1時間構成のせいか、散漫な感触。エピソードを丹念に拾うには時間の制約がありすぎるか。
英国特産美男子を売り出すためのドラマは周辺にベテランを配して「魅せる」つくりになってはいるものの、肝心の主人公の力量不足が目立つ。
「ザ・ゲーム」のトム・ヒューズは、「バーバリー」の広告モデルが歩いている感が否めなかったな。美しいけれど。
同じくイケメンシリーズ「ホワイト・チャペル」も私にはそういう感じ。やはりバッチ君のように実力を兼ね備えないと難しいのよね。
現在、007のQ役で有名なベン・ウィショーがドラマの主役をしているらしい。これはミステリチャンネルでして欲しいなあ。
と言うわけで、英国ドラマメモ、終わり。