日常。

小林カツ代栗原はるみ」を読み終えて、久々に辰巳芳子のスープを作ってみた。やっぱり「正しい」味だなあ。
レシピ通りに作ると大量に出来上がるので小分けに冷凍して、下の娘に差し入れる予定、中高年二人暮らしには消費がきついわ。
少量を柔らかく温めるのに小鍋を探していて、野田琺瑯の小ぶりの壷型鍋を買う。
以前、トーベ・ヤンソン展で北欧特有の鍋なのか、壷か鍋かわからない形のものを見てあの手の形を探していた。
そっくり同じではないものの、ずんぐり感が良さげ、「純日本製!」を標榜するのに、さほど高くもなかった。
ルクルーゼの鍋を愛用しているものの、あれは小ぶりでも重いのよね、、(涙)野田琺瑯のものは軽くて扱いやすい。
で、熱の伝わり方もゆるやかなのでいい感じ、見た目もかわいいし、そのままテーブルに出してもいいかな。
つい、ほかの鍋も、、と思うが、最近は「ひとつ買ったら、ひとつ捨てる」を心がけている、モノを増やさないように努力しているのよ、
今回も、私が留守中にマイダーリンが鍋をひとつ焦がしてどうにもならなくなったのを捨てたので買った。これ幸い。
最近ネットで知った言葉に「ミニマリスト」があるんだが、この手の「最小限の暮らし」は中年になってもできるんで(というか中年になったらやらざるを得ない)
まだ若いうちはいろいろ買って失敗してもいいような気がするな、私の人生の跡地は死屍累々よ、反省しているが、それをたどらないとわからないこともあるのでな。
最近買ったものに後悔がないのは人間が老獪になったもあるが、踏み越えてきた屍の山が無駄ではなかったってことでもあるな。(そういう考え方も「老獪」か)
「老獪」といえば、私としては珍しく買ったこの手のファッション指南本、「服を買うなら捨てなさい」、「服は毎年買い換えろ!」コンセプトがなかなか。
パラッと立ち読みして「これは買いだ!」になった、最近思うことが明確に言葉にされているのだよね、
私の場合、ふと思いついてもすぐ忘れるので何かあるとき諭してもらおうと、手元に置いている。
オバハン向けファッション指南本は身も蓋もない、「似合わない服は着るな!」これ一択。
この先長くないんだから、似合わない服を着ている時間はない!てな感じで書かれているのは好印象。ま、その通りなんで。
「着回し」を否定するのはこの業界の人としては勇気がいるだろうなあ、と思いつつ、確かに「着回し」という言葉に振り回されてたわ、
でも女性の「着回し」というのは実は「気配り」と同じことだものね、若い女性は特にそれを求められる。男は「常に同じ服」が許されても。
ファッション関係者の本は、時々下手な社会学者よりも社会を鋭く見抜いていて面白い。あんまり見抜きすぎてページ数も少ないけど。
30分もあれば読める本なんで、おすすめ。私くらいのババアには突き刺さる言葉が心地よい。
来週からお出かけ予定がいろいろあるので、それまで読んだ本の記録に努めよう。