読書メモ。

イスラム国の本を読んでいると、アメーバを何度分離させても、また寄り集まってくるイメージがわくな、そもそもは米英が悪いんじゃ、ちっ、などといらん感想も。
現代史のお勉強だわ、ほとんど。「アフガン侵攻」も関わってくるんだもの。世界大戦の遺物の一つか。
最近、心身ともに心配な中村うさぎさんの本を久々に図書館で借りてきて、うさぎさん、この頃から多少弱ってきてたんじゃないか、なんて勝手な妄想を。
「事件巡礼 彼らの地獄 我らの砂漠」のタイトルで、朝倉喬司氏との共著、メディアックスという、聞いたこともない出版社の1600円本、
この内容で「1600円」とは大きく出たなの気がしないでもないが、図書館で借りて1銭も使ってない私が言うことではないな。
はてこんな事件あったっけ、てなモノも含まれているので、もっとワイドショーを見るべきかしら、なんて反省があったりして。
中村うさぎさんの出てたワイドショーは1回くらいしか見てないのよね、上方文化エリアの人間はその時間は「ぷいぷい」よ。
それはともかく、本で取り扱っている4つの事件の中で「母殺し 自傷カップルの親殺し事件」の項は印象に残った。
2003年の大阪府河内長野の事件で、母親同士が知り合いの男子大学生、女子校生カップルがお互いの親を殺し合う計画を立て、
男子大学生側の母親だけが死んだという「いやはや」な、巻き込まれてけがを負った中学生の弟や父親は悲惨そのものの事件で、
うさぎさんはそれぞれの母親との関係に注目しているのだけれど、なんというか、反抗の仕方が「内向き」というか、
「家」から意識が一歩も外に出ないあたりが、恵まれたお子チャマたちの限界なんだなあ、無差別に人殺しを目論む人間とは本当に不幸なんだなあ、と
何故か妙な感想を抱いてしまった。
もともと壊れた家に育てばそれを壊す必要はなく、ひたすら他害を目指すわな、なんて迷惑な話だが、家庭、家族の不幸も、また悲惨。
女子高生のご家庭はその後どうなったのか、母親を兄に奪われた襲われた時、当時まだ中学生だった弟は今どうしているのか、本当に気の毒に思う。
気に入らない家族の元から出ていけばいい話じゃないか、なんで一足飛びに殺す、にまで至ったか、特に家庭に非はなさそうなのだよね。
中村うさぎさんは女子高生側の母親が女子高生とよく買い物に行って子供と同じブランドの服を買っていた、の点に注目していたので、
私も大昔、某慶応大学のオープンキャンパスで見かけた髪型から服装まですべてが「お揃い」だった母娘、のことを思い出したわ。
ひとさまのご家庭の問題だ、何も言うまい、と思ったものの、忘がたい。あれは一体何だったか。
でも、うさぎさん、子供の買い物に付き合ってると、つい「これなら私でも、、」と買ってしまう(そして大失敗する)気持ちはわかるわ、なんて、
うさぎさんはその手の経験はないだろうけど、他人の買い物に付き合っていると、いつの間にかなぜか何かを買ってしまうのは時々あると、
それを責めないで欲しい、と涙。
ま、数回やって、学習したけどね。子供のブランドは、オバハンブランドではない、と。とほほ。
本で取り上げている事件では「畠山鈴香」事件くらいしか記憶になかったわ。
これもまた、キョーレツなお母ちゃんがいる話であった、、、、どんな事件でも「お父ちゃん、不在」は深刻ね。