ネット雑記。

ちきりんさんのエントリが面白い。非表示のブコメでは叩かれているようだが、底辺出身者である私には納得のエントリ。
「格差がァー!」とか、「底辺層がぁー!!」とかって言ってる人ほど、本当に「底辺」のことがわかってないのだよね。
底辺を心配してるふりをして叩いている、「かわいそう」の言葉の裏の侮蔑は匂い立つようだわ、ホンマに「かわいそう」なんて思ってないだろっ!って、
底辺の人間であっても能力があれば、それなりの世界を目指していくんだわ、大学に行かなくても。
工業高校とか商業科とか、衛生看護科ってのもあったりして、大学に行かなくてもそれなりの「手に職を付ける」は出来る。
でも、雑誌やネットで大声で言うのは「大学に行かなければ人生終わり!」だよね、そして「公立はもうダメ!!」って
なんのプロパガンダなんだよ、といつも聴きたくなるわ、中途半端な大学に行くぐらいなら、いっそ職業高校に進んだほうがいいだろ、
専門学校じゃなく奨学金を借りて聞いたこともない私立大学に行くのって、なんか意味ある?
お金がないなら時間を無駄にしちゃいかんのだよ。
「底辺層はこんなにかわいそう!」とネットでも言ってくれちゃったりするけど、本当にそうかなあ。
高校から食物科に行ってさくっと調理師免許とって早めに親から独立する子って結構いるんだよね、
多分大都会の「外資系!」とか「なんちゃらの元CEO!!」とかの人間にとっての「底辺層」だろうが、
彼らが「不幸!」かっていうとそうでもない、ま、そういう子達を最近は「マイルドヤンキー」と呼んで軽侮の対象にするのがはやりっぽいが。
「底辺層、大学行けなくてかわいそう!」って何が言いたいの?と思うのよ、
「格差は遺伝する!」って、まあ、医者やってる親は子供を医者にさせたがるわな、それを否定することができるのかどうか、
このへんはしろくま先生によく聞いてみたいもんだが、要は、逆の意味で安心したい、「私たちは恵まれているから、子供も恵まれるはず!」
そんな感じなんだわ、今ネットでワサワサ言ってる「格差問題」って。
ちきりんさんのエントリは一番読むべきは、最終段階の「大学に行くのが当たり前、だと、当たり前じゃなかったら行かなくなるんじゃない?」で、
必ずしも大学教育を馬鹿にしているわけではないけれど、叩かれるのだよね、ひとつの真っ当な意見なのに。
なんか裏返しの軽蔑が綺麗な「かわいそう」になっているのが鬱陶しい、ってのは私にもよくわかる。
実際、聞いたこともないような私立大学に行くくらいなら、国立の高専行くほうがずっとまし、ってのをもっと取り上げろよ、ということ。
学歴は、何を保証しているかを考えろ、ということができない人がちきりんさんに反発している気がするな。
まあ、世の中、東大卒の親の子供がたまたま勉強に向かなくて中卒で働き始めても平気でいられるようになればいいんだよね。
私の子供の同級生には高卒で公務員になる子もいるんで(そういう子は優秀)
そういう子が「大卒じゃないなんてかわいそう!」扱いされるのはどうかと思う。
名門と言われる大学に入ったばっかりに、名の通った企業には入れなければ人生おしまい!みたいに思ってる人間のほうがよほど
「かわいそう!」だけどね。プライドばかりが高くて実質が伴わない、本当は「働く」ことでしか、人間は「プライド」を育てられないのに。
そういうことを考えて「格差がァ!」という人はどの程度いるのかな?不思議に思う。