雑談。

イスラム国は交渉がうまいなあ、の印象。
頭のいい奴が悪い事を考えるとロクでもない、「捏造の科学者」と「論文捏造」を読むとそう思う。もう「残念」感がひしひしと、、(涙)
これは「捏造」をしたとされるたった一人のことではなく、それを増長させた(温存した)周囲の非常に頭のいい人間たちの話で、
上手に責任から逃れる方法を熟知しているというか、なんというか。
なるほど、「シェーン事件」と今回の「STAP細胞事件」はよく似ているわ、組織の構造も。いろんな意味で「がっかり」なんで、感想を書くのが辛い。
代わりに、でもないが実は今年初めて読んだバンドデシネ「はちみつ色のユン」のことを少し。
私は知らなかったが、日本では先にこの本を原作としたアニメ映画が紹介されたらしい。その翻訳本。
韓国から欧州に養子に行った原作者の半生を綴ったもので日本人として考えさせられること多々、
で、今ずっと頭にひっかかっているのがアジア人の原作者が欧州人として育っても、やはり欧州に馴染めない(おそらくは容姿のせいで)
その苦悩は今、パリの襲撃事件の犯人や、今回のイスラム国に参加している欧州出身の人間たち、に共通するのではないか、
「アイディンティティー」というものは、本来どのように形成されるべきなのか、
「家族」と属する「社会」の乖離が個人の中にどれほどの混乱を呼びこむのか、
「私は何者か?」の答えを求める心をどのようにほぐすことができるのか、
「私はシャルリ」あるいは「私はシャルリではない」としれっと言ってしまえたら、まあ、世の中楽だろうな、
でも、そうではない人をどう考えるか。
涙なしには読めない「はちみつ色のユン」、映画は見てないけれど、本はオススメです。泣ける。