昨日のこと。

昨日、「あさイチ」の亀梨くんを見ていると番組が変わって、その後しばらく見ても番組がかえりそうになかったので、かの会見は途中で見るのをやめた。
そして、これはネットで叩かれそうな件だな、と思っていたら案の定、お祭り騒ぎのように「毒親!」と盛り上がっていた。
しかし、あの年代の女性はあんなもんじゃないかなあ。
私は拘束されている後藤氏とちょうど同じ年で多分彼のご母堂も私の母くらいだろうと思われる。
しっかりしているように思えて、もう衰えた人間なんだわ、私の母でもああしたとんちんかんな会見しかできなかっただろうと思う。
私の母も「こんな場面で言わんでもいいことを、、」を唐突に話し始めるという、年をとった人間に特有なことをやりがちだ。
繰り返し、なんの関係もないことを言い続けてみたり、一見まともそうに見える母ではあるものの、なにかの拍子にスイッチが入ったようにおかしくなることもある。
私はもうなれたが、日頃接触のない兄弟たちは非常に面食らっている。
これは極端な状況で老人特有の症状が出ているな、見るに堪えないな、と私はかの会見を見て思ったが、ネットは「毒親案件」と、
そうだったとしても、それはいま拘束されているご本人が決めることだよね、今、赤の他人が貼るレッテルではない。
会見を行なった実母と姓が違うことや、私と同年齢であるにも関わらず出産したばかりの妻をお持ちであるとか、様々な事情がおありのようだが
それと彼の拘束とはなんの関係もない、「あんな母親、かっこわらい」と言う権利は私たちにはない。
NHKは途中で中継をやめたようで、それは英断であったと思うし、各テレビ局で会見を上手に編集しているのも、この件に関しては正解と私は支持する。
異様な状況下に置かれた個人がどのような行動を取るかなんてわからないよね、
折り合いが悪くて疎遠になっていても、50手前のオヤジであっても、息子はやはり息子で、その息子がどこでどうしているか、
ひょっとしたら無残な姿をネットにさらされるかもしれない、そんな緊張にさらされてまともな受け答えが出来る人間が多くいるのかどうか、私は自分に自信がない。
でもひょっとして出ることでなにかの足しになるかも、と思うかもしれない、でも、やはりわからない。
まともに連絡も取れていないまま、息子を亡くすかも知れない母親に「毒親」呼ばわりは、あんまりだと私は思う。
それは彼が無事に返ってから、解決するべき問題だ。
なんにしても、私ぐらいの年代で、親に困っていない人間はあんまりいないのだよね、一方的に母親だけを面白がって責めるのは何か違うと思う。