ネット雑記。

宮崎の強姦事件について広島の弁護士の意見を読んで、強姦というのは本当に被害者がとことん叩かれるものなのだな、と。
「合意でしょ?」というのが常に成り立つと考えられるのは不思議だが、
たとえその相手が小学生であったとしても「イマドキの小学生だから」という人間がネットにはいるのだよな、女は殺されても「自業自得」としか言われない、
ストーカー事件でも。
ブコメで散見された「許可を取らずに撮影は違法ではない」というのは、なるほど、女子高生のスカートの中を盗撮するのは「迷惑条例違反」であったよな、
強姦の場面を撮影するのも「厳密に言えば違法ではない」、なら、法律の方が間違ってるんだよ!とならない人間が多いのがなんとも。
それは「冷静にモノを言う」ではなく、ことさら何かかっこいい事を言おうとしているけれど、何も考えていないのがばればれですよ、
根底には「やられた女のくせに」がある。それを恥ずかしいとは思わないでいられるのが「冷静」か。
ほかにも訴えを起こしている人間が居ることを認識すれば「本当に「強姦」なの?」という意見が出るのかどうか、
とりわけ強姦事件には、女性でも冷ややかに突き放す意見があってぞっとする、被害者は泣き寝入りしろ、圧力がすごい。
被害者は訴えた時点で被害者としては扱われなくなるようだ、傷つけられた女は黙って泣く以外の反応が許されないとしたら、女は人間ではないかのようだ、
理不尽な扱いに怒りを示すのは人間の当然の権利だと思うが。
広島の弁護士の意見には、やはり被害者の女性を侮っている部分があると私は思う。
被害者に対する伝え方が悪かったのではないか、というがその示談に被害者の利益は全く見えない、
というか「そんなところを裁判官やほかの人間に見られるのは恥ずかしいことでしょう」と暗に「強姦された」ことを「恥ずかしいこと」だと匂わせている。
恥ずかしいのは合意も得ずに撮影をしてそれを弁護士に見せて「抵抗してないだろ、合意だよ」という加害者の方だと思うが。
でも「合意なしに撮影は違法ではない」らしい、いやー盗撮がなくならんわけだわ、他人のパンツをこっそり撮影しても公開して引っかからなければ「オッケー」らしい。
「リベンジポルノではないか?」の意見もかのブコメでは見られて、私もそう思った。
「ほかの人に見られたら困るのは君だよ」というやり方が「リベンジポルノ」にも似ていることがわからない弁護士が多いのかと思うと、うんざりする。
恥ずかしいことをしているのは、本当はどちらなのか、というのがわからない人間が多いものだな。