本の感想。「おひとりさま出産」

ネットで一時期話題になっていたエッセイ漫画で、「収入が低いくせに子供を産むなんて!」などという意見が山ほど付いていたように思うが、
他人の選択につべこべいう人間は本当にネットにも多いものだなとため息。私は応援するね、「これからは誰かのために働きたい!」はわかるから。
アマゾン評も案の定、「こんな世の中に無責任な!」的な非難轟々だが、もう出来てしまった子供に対してそのいかにも「おためごかし」な意見は恥ずかしくないか?と言いたい、
もうすぐ確実に生まれるだろう一個の人間に対して「お前は幸せになれない!」と大声で言うに等しいのだから。
私はいいと思うね、こういう出産。世の中、子供にお金がかかりすぎる!と言いすぎだわ。
なんとかしようとする人に対して、世界は意外に動くもんだよ、子供はちゃんと食べさせておけばなんとか育つんで。
公的機関に常時相談していれば、子供だけでもなんとかなる確率は結構高い、20年以上前、私が子育てをしていた時期でさえ、いろんな相談事は意外に受け入れてくれたものだ、
問題は、相談をする時間がない人が多いということだろうな、子供を持とうとする人は努力家が多いので。
この七尾プレママにしても出産ギリギリまで「働こう!」としているもの、えらいわ。
偉い!と思う点はもうひとつ、「100万まで溜まってから」なんてしなかったこと、「たまらなかったら産まない」ではないのだよね、
「あともう少しだけ○○したら」で、ズルズル年をとった人は結構多いのよ、そういう人は実は「産む気なんかなかった」にすら気がつかないのよね、、
あげくにネットでこういう「産もう!」とする人を非難するのかもね、自分には「できなかった」ことをやろうとしているから。
子供なんてものは世界に「完品」として差し出すものではないのよね、子供のいない人は常に「完全に、完璧に育てろ!」と言いたがるけど。
その前にお前らのような不完全な人間がこの世界で生きていられることを感謝しろよ、と私は言いたい、
人は不完全でも生きていける、幸せにもなれる!と私は今までもこれからも思っているよ、そしてそういう人間が増えるといい、と思っている。
てなわけで、私はこの「おひとりさま出産」大応援。
七尾プレママは男運はなさそうだが、ひょっとしたら子供運はものすごくいいかもしれない。
子育ては大変だけど、ほとんどの人が何とかなってるのは子育てはやはり面白かったり、幸せだったりするからなんだよね、
それはやっている人にしかわからない。わからないことをするのはなんでも大変、でもやってみる価値はある。
アマゾン評にもあったが「第1巻」となってないので、この先出るのかどうか、続刊を乞う。
父親がダメでも、最悪母親がダメでも、相談する場所を作っておけば、子供だけでもなんとかなる。
産まれてくる人間に祝福を。貧乏でもひとりでも、産む!ってもっとあってもいいと思う。そのあとの子供の面倒は社会が担うべきものだから。
なんか「子供には金が、金が」と世間は言いすぎだわ、中卒でも仕事はあるのよ、ま、高校くらいは出たほうがいいけど。
そして高校も行きたいと思えばいろんな方法があるんで、新聞、雑誌の「お前ら子供を東大の大学院まで行かせたいのかよ?」としか思えない
「お金が!」「塾が!」「お稽古事が!!」なんてものは鵜呑みにしないように。