ぎょぎょ。

「忙しい」とか言いながら、忙しいときにほんのひととき、本屋で立ち読みをする快感よ!って、そういうときに限ってろくでもないものを見つける。
一色紗英ちゃんが表紙の雑誌をふと手に取ったところ、一時期、はてなで話題をさらった「幸せなお産」の「吉村医院」がっっ!!!
エココロ」(うろ覚えなんで違うかも)とか言う、最近よくある「ロハス」風というか、「天然生活」風というか、その手の「自然、大好き」本なんだけど、
そこにでかでかと「えころ」で「ろはす」な「吉村医院」の「すてき」お産設備の紹介が。
こりゃー、若者は騙される、何でも「お産は女らしく」だのどうのと、
なんだかかの「松本ちずお」に抱えられて遠い世界に行ってしまうような「ふしぎ」感覚を味わってしまったわ、いや、好きに産んでいいんだけど。
お産は確かに病気ではないし。(私は「病気」と思いたいが)
あまりに度肝を抜かれてしまったんで、ほとんど読んでいないものの、「体にいいこと、いっぱい」「マクロビ、ラブ」なやる気満々な記事満載で、
なんにも知らずに「一色紗英ちゃん、すてきー」って手に取ったら、「まあ、おしゃれな出産施設、はあと」となっちゃうんじゃないかな、
いや、そこまで、今の若者が「素直」とは信じないでおこう、しかし、何も知らないでみたら、本当、騙されるわ、あの本。
初めての妊娠とかで不安いっぱいな人が読んだら、「こうしなきゃいけない」と思ってしまうかも、
生まれた子供が「アトピー」とかなら、よけい「自然治癒力」なるものに惹かれてしまうんじゃないかな、
ううう、この心配、取り越し苦労であって欲しい、、
そういえば、先日26歳の若奥様と「出産」についてお話をして、要は「仕事をしながら子育てって出来ますか?」と、
それを専業主婦の私に聞くなよ、と思いつつ聞いていたら、「子供を持つ」ことに不安がいっぱいなんだな。
「ちゃんとやっていけるのか」って、その「ちゃんと」というのが「育児に失敗しないか」と言うことらしくて、
そもそも「育児の失敗」ってなんだろう、と考え込んでしまった。
究極の「失敗」は子どもを死なせてしまうことかもしれないけれど、そのような事故はめったに起こるものではないし、
起こったところで育児の「失敗」などと見なすのは、あまりにも親を責めすぎだし、そもそもやはり「育児の失敗」ってあるのか?と
大体、私は「育児の成功」というものにピンと来ない人間なので、何も考えていない自分の曖昧さに少々、うんざりした。
まあ、それでもなんとか子どもは育つわよ、、、と言いたいところだが、
この方のお母様と知り合いなのでうっかりしたことも言えず、彼女の漠然とした不安をふんふんと聞いて終わった。
何となく感じたのは、この手の「不安」を配偶者の方と共有していない、共有「出来ない」、そういう「結婚」であることが一番問題なような、
共働きで、当然、妻に仕事を辞めてもらう気はない旦那様は、無邪気に子どもも「欲しかったら作ってもいいよ」的な、
「許可する、かよ」と私ならつっこんでしまいそうな、あんまり「対等」な結婚関係じゃなさそうだなあ、と
子供を持つことに対しての「責任」を全て「妻」がかぶってるような、同じように仕事をしているのにね、、、って、同情してしまったな。
子どもは「二人」の子どもでもあるのにね。
整理しきれないんで、ここでおしまいにするけど、なんだかんだ言って、女性が抱え込む「出産」問題とは男女間の「意識の差」なんだな、と
「意識差」は子どもが育っても、やはりありますよねえ、、と簡単に「産んじゃえ」とか言えない私だったり。
迷いに迷って、出産を決めて「理想」を求めて行き着いた先が「幸せなお産」だと、哀しいかも。ちゃんと産める人の方が多いんでしょうが。
「エコロ」本の罪は深いわぁ、、、